ヒュンダイのティエリー・ヌービルが、10月10-13日にサンマリノで開催されたラリーレジェンド(ターマック)にヒュンダイi20クーペWRCで参戦し、優勝。WRCドライバーズタイトルに一縷の望みを残すスペイン戦(10月24-27日)に向けて、完璧なプリペアとなったようだ。
このイベントにヒュンダイ・モータースポーツは、ヌービル、アンドレアス・ミケルセン、クレイグ・ブリーンの3人をエントリー。ミケルセンは、地元のワークショップがプリペアした旧スペックのi20 WRCで参戦し、ヌービルに1分51.2秒差のWRC部門2位でフィニッシュを飾った。WRCスペイン戦にヒュンダイからの参戦が決まっているブリーンは、元コリン・マクレー車のスバル・インプレッサ555で登場。父であるレイ・ブリーンが駆るMGメトロ6R4とのタイム比較も話題となった。
ドライバーズ選手権首位のオィット・タナック(トヨタ)に対し、41ポイント差でスペイン戦を迎えることになるヌービル。最終戦までタイトル争いに残るためには、スペインでタナックに12ポイント差以上をつける必要がある。この踏ん張り所を乗り切るために、ドライビングのチャンスを少しでも重ねておこうと、サンマリノの参戦に踏み切った。
このラリーレジェンドでは、グループ4から、グループB、グループAと、ラリーマシン黄金期のマシンが勢ぞろい。イタリアのミキ・ビアジオンとジジ・ガリは、それぞれランチア037とキア・リオRXをドライブ、米国の人気ドライバー、ケン・ブロックは、フォード・エスコートRSコスワースで登場した。
ヒュンダイは、ラリーレジェンド参戦の模様を収めたダイジェスト動画を公開している。