2019年のWRCドライバーズタイトルを目前にしているオィット・タナックが今シーズン限りでトヨタを離れ、ヒュンダイに移籍するとの噂が広まっている。
今シーズン末にトヨタとの契約が切れるタナックだが、前戦ラリーGBまでは残留が確実と伝えられていた。ところが今週末、英国オートスポーツが『すでに10月初めにヒュンダイと契約済み』と報道、ラリーカタルーニャ開催中のサービスパークは騒然となった。トヨタのチーム代表トミ・マキネン、ヒュンダイのチーム代表アンドレア・アダモ、タナック本人はいずれも異口同音に「ウワサはウワサ」と語り、トヨタ関係者も「正式発表まで待ってください」としているが、情報の信憑性はかなり高いというのがほとんどのメディア関係者の見方。早ければ、カタルーニャ終了直後の10月28〜29日あたりにも正式な発表がありそうだ。
タナックの移籍が決まれば、ヒュンダイは契約済みのティエリー・ヌービルと合わせて、現在の3強ドライバーのうちふたりを確保することになる。一方、エースドライバーを失うことになるトヨタには、今年のWRC2プロ王者を決定済みのカッレ・ロバンペラの加入が有力視されるほか、勝てるドライバーを求めて、2020年末までシトロエンとの契約を締結済みの6冠王者セバスチャン・オジエに接触するのではという噂も流れている。