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WRCスペイン:総合44番手の勝田、トラブルも糧に最終日へ

©TOYOTA

トラブルに見舞われながらも、競技2日目を走り切った勝田貴元に、デイ2の状況について聞いた。今後に向けてさらなる経験を積むべく、最終日に臨む。

トラブルはどういう問題だったのでしょうか?
「散々でした! 結果的に何が一番の原因かは分かりませんが、このタイミングで起きるのかな、といった感じでちょっと驚きました」

エンジンは始動していたのですよね?
「はい、エンジンは大丈夫だったのですが、ギヤが入らなくて。タイムコントロールの中でそれが起きたのでクルマの外にも出ることができませんし……。とりあえず車中でできることをやって、運良くファーストギヤに入ったのでそのままUターンして、スタートしました。シフトアップできなかったので、スタート後すぐに停車してできる限り色々試しました。それでもまったく直らなかったのですが、ギヤが入るようにはなったので何とか走り切りました。もうずっとギヤを入れたままにしなくてはならなかったので、停止していてもずっとクラッチを踏んでいなくてはならなかったので大変でした」

午後のステージはいかがでしたか
「午前中に走れなかった分、経験を積むことができて、最終的にとてもいい1日だったと思います。午前中のトラブルもあり、午後にはグラベル仕様のギヤボックスを使うしかなかったのですが、特にシャシーについて学ぶことができました。午前中にちゃんと走れなかったことや、ほかのドライバーたちは2回目の走行だということを考えると、午後はそう悪いタイムではなかったのでポジティブな1日になったと思っています」

ギヤボックスの違いによる影響はありますか?
「ギヤレシオが一番違うと感じました。重さも結構違うので、レスポンスがかなり悪かった印象です。ヘアピンやツイスティな場所では全然前に進んでいかない感じだったので、エンジンに何かあるのかなと思ったくらいでした。でもそれはそれでいい経験として、シャシーの方に集中してどう走らせればいいかを学ぶことができたと思います」

オィット・タナック
今回のような事態に直面した勝田選手に、どのようなアドバイスを与えますか?
「ただただ走り切るだけだ。自分にできる最大限のことをする。彼に起こったことは詳しくは分からないが、ラリーとはそういうものだ。メカニカルスポーツだし、常に何かが起こる。いま起きていることをなんとかしていけば、それによって強くなる。タカにとってはとても良い経験だと思う。こういうことは誰にでも起こり得ることで、昨日のセバスチャンの問題もそうだ。それが当たり前のことなんだ」



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