TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、11月14日(木)から17日(日)にかけて開催されるWRC第14戦ラリーオーストラリアに、オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組の3台のヤリスWRCで参戦。2年連続となるマニュファクチャラーズタイトルの獲得を目標に掲げ、戦いに挑む。
(以下、チームリリース抜粋)
1月のラリー・モンテカルロで開幕した2019年のWRCは13戦を終え、ラリー・オーストラリアでシーズン最後の戦いを迎えます。前戦ラリー・スペインでは、タナック/ヤルヴェオヤ組がドライバーズタイトルとコ・ドライバーズタイトルを獲得。トヨタの選手として25年ぶりに世界チャンピオンに輝きました。一方、マニュファクチャラー選手権に関しては、首位のチームと18ポイント差の2位につけており、選手権連覇の可能性を残しています。
ラリー・オーストラリアは、オーストラリア東海岸ニューサウスウェールズ州「コフスハーバー」のサービスパークを中心に開催される、グラベル(未舗装路)ラリーです。コフスハーバーはシドニーとブリスベンの間に位置するシーサイドタウンで、豊かな自然に恵まれた観光地です。ラリーは、森林地帯のツイスティな道や、流れるような中高速コーナーが続く開けた田舎道など、バリエーション豊かなステージを走行します。
ラリーは14日(木)の夕方、コフスハーバー市街地のウォーターフロントで行なわれる2本のスーパーSSで開幕。15日(金)からグラベルステージでの本格的な戦いが始まり、サービスパークの北側で3本のステージを各2回走行。そのうちSS5/8「クーカブラロード」は新ステージとなります。また、1日の終わりには再び2本のスーパーSSが行なわれます。競技3日目の16日(土)は、SS15「ラレー」のショートステージをはさみ、サービスパークの南側で4本のステージを各2回走ります。ラリー最終日の17日(日)は、3本のステージを各2回走行。SS20/23「マウントコランバ」とSS21/24「ロワーブッカ」は新しいステージです。また、今シーズンを締めくくる最後のステージであるSS25「ウエディングベルズ19Ⅱ」は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。4日間で25本のステージを走り、その合計距離は324.53km。リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は1,084.00kmとなります。
トミ・マキネン(チーム代表)
「スペインでは素晴らしい目標を達成しましたが、マニュファクチャラーズタイトルの連覇を狙い、我々はオーストラリアに集中しています。今回は追う立場にありますが、それだけに状況は至ってシンプルで、最大ポイントを獲得するべくただ攻めるのみです。我々のクルマはオーストラリアのようなタイプの道で強く、昨年はヤリ-マティが優勝し、オィットも首位を争いました。また、クリスも過去に良い戦いをしているので、チャンスは必ず訪れると信じています」
オィット・タナック
「スペインで大きなプレッシャーから解放され、よりリラックスしてオーストラリアを迎えられるのは良い気分です。チームとしては過去2年間、多くの素晴らしい結果を残してきましたが、今回はもうひとつのタイトルを一緒になって獲得するチャンスです。オーストラリアは好きなラリーですが、きっと厳しい戦いになるでしょう。木々とその影によって、道がどのような状態なのかを把握し難いため、ペースノートの情報に集中して走らなければなりません。また、通常天気が良く日差しも強いため、1番手でステージを走るのは困難です。昨年は雨が非常に強く降りましたが、今年もそうなれば誰にとっても滑りやすくトリッキーな路面コンディションになるでしょう」
ヤリ-マティ・ラトバラ
「オーストラリアはとても好きなラリーです。ステージは高速で流れるようなコーナーが続き、とてもリズム良く走ることができます。毎年、新しいセクションが追加されますが、この土地の特徴については良く理解しているので問題ありません。ラリー・オーストラリアにはいくつもの良い思い出があり、特に昨年は優勝しトヨタのマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献できました。本当に素晴らしい気分でしたし、今年もそれを再現できれば最高です。決して簡単ではありませんが、不可能なことではないので、ポジティブな姿勢で臨みます」
クリス・ミーク
「マニュファクチャラーズタイトル獲得の可能性が残っているので、全力でオーストラリアを戦い最高の結果を狙います。自分にとっては楽しめるラリーですし、過去の大会では競争力がある速さで走ることができたので、きっと今回も3台全車が力強く戦えるはずです。今回のルートには自分が知らないステージが少し含まれ、誰も走った事がないステージも一部あります。しかし、全体的には気持ちよく走ることができるステージだと思います」