ダカールラリーは15日、アルゼンチンのリマでフィニッシュを迎え、ステファン・ペテランセル(MINI)が四輪で4勝目を達成。ホワン・ナニ・ロマ(MINI)が2位に入り、MINIがワン・ツーフィニッシュを飾った。
ラリーは第12ステージ、第13ステージと逆転勝利を目指すロビー・ゴードン(ハマー)とMINI勢の争いとなる。アレキパからナスカまでの第12ステージでは、ゴードンが猛烈なアタックをみせステージベストをマーク。一方首位ペテランセル、2番手ナニ・ロマはデューンでスタック。ペテランセルは脱出に20分を要した後ペースを上げ、ゴードンとの差を最小限に留めた。
続く第13ステージでは、さらにペースを上げたゴードンに罠が。182km地点でタイムロスを喫すると、その後210km地点で転倒。脱出に30分以上を喫してしまった。その間、ナニ・ロマもスタックを喫する一方でペテランセルはミス無く走破。勝利をたぐり寄せた。
最終日、リマのフィニッシュにたどり着いたペテランセルは、四輪のダカールラリー4勝目を達成。二輪での勝利とあわせ、合計10勝目を達成するという偉業を成し遂げた。
「我々はこの勝利のためにハードワークを重ねてきた。MINIオール4レーシングは競争力があり、信頼できるマシンに仕上がった。素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝しているし、イベントの間のサポートにも感謝している」とペテランセル。
また、この勝利でMINIはダカールラリー初優勝。「この勝利を待ち望んでいた。ダカールラリーでの初勝利は、我々がこのラリーで抜群の性能と耐久性をもっていることを示してくれた」とXレイドラリーチームのスヴェン・クワントチームマネージャーは語る。
オートの総合2位はナニ・ロマ、3位にはジニール・ドゥビリエのトヨタ・ハイラックスが入った。4位はレオニド・ノビツキー(MINI)、ゴードンが5位となっている。
第11ステージまで市販車部門のトップをキープしていたチームランドクルーザー・トヨタオートボデーの三橋淳だが、冷却水漏れとスタックの影響で順位を落とし、第13ステージでステージトップをマークするも、ハビエル・フォジ(トヨタ・ランドクルーザー155)を再逆転することはかなわず、クラス2位、総合25位でフィニッシュした。チームランドクルーザー・トヨタオートボデーは部門7連覇達成はならなかった。
トラック部門の排気量10リットル未満クラスに参戦する日野チームスガワラの日野レンジャーは、2号車菅原照仁が第13ステージも部門トップを維持したままフィニッシュし、総合でもイベコやカマズ勢に続くトラック部門総合9位でフィニッシュ。1号車菅原義正もトラック部門総合24位でフィニッシュを果たした。