どうなるWRC? FIAとノースワンが契約解除 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
現地速報がすぐわかる! バックナンバーが読み放題。ラリプラLINE限定コンテンツ配信中

どうなるWRC? FIAとノースワンが契約解除

 

 8日、FIAはNOSとの契約を解除せざるを得なくなったとリリースを発行した。

 去る6日金曜日、FIAはWRCプロモーターであるノースワンスポーツ(以下NOS)との契約解除を通知した。契約上の義務を果たし、来たるラリーモンテカルロと2012年以降の選手権のプロモーションを行なえるというNOSからの保証を求めたものだが、FIAにそのような保証がなされることはなかった。これを受けて、契約を解除するという発表に至ったというわけだ。

 NOSの親会社であるCSI(Convers Sports Initiatives)が2011年11月に行政の管理下に置かれるという事態を受け、FIAは売却先を探すNOSと、CSIの管理者に全面的に協力してきたが、その成果がもたらされることはなかった。
 結果、NOSは契約の遂行ができなくなっただけでなく、選手権を開催するための最低限の投資も確保できなくなったわけである。

 これにより、FIAはかつてない事態に見舞われることとなった。それも、ラリーモンテカルロのわずか10日前に。FIAは現在、NOSの契約違反による影響を軽減するために、WRCが計画どおりに行なわれるよう不休の努力を行なっているという。

 2012年シーズンの開始にあたり、FIAは、ラリーモンテカルロの主催者であるACM(Automobile Club de Monaco)やマニュファクチャラー、チーム、世界中のファン、すべての利害関係者に対し、WRCに対して継続して全面的にコミットすること、および、2012年が予定どおりに開催されるようにする決意を、この場で再び保証するとしている。

 またFIAは、安全でエキサイティングな2012年シーズンを成功させるものと確信しているが、現在も話し合いが続いていることもあり、最終的な解決策に至る前にこの件について公に議論するのは適切ではないという見解も示している。

 今後、WRCのプロモーションをどの組織が引き継ぐのか注目が集まるところだ。リリースでは言及されていないが、関係者の話ではIRCやWTCCのプロモーター、ユーロスポーツが最有力候補と見られているようだ。



RALLY CARS