ヒュンダイは、2020年からチームに加入したオィット・タナックのQ&Aを公開した。タナックは12月5日にフランスで、i20クーペWRCでの初テストを実施。それに先駆けて、ドイツ・アルゼナウにあるチーム本拠地でシート合わせを行っている。
──ヒュンダイ・モータースポーツに加入して、第一印象は。
「非常に情熱を持って集中しているチームだ。持っている貪欲な気持ちと野望は、まったく同じ。ラリーモンテカルロでシーズンが始まることが本当に楽しみだ」
──シート合わせのためにアルゼナウのファクトリーを訪れているが、スタッフと会う機会はあったか。
「先月(2019年12月)、短い時間だったが、すぐに仕事に取りかかり、とても忙しく過ごした。みんなが自分たちを全力でサポートしてくれた。まだあまりよく知らないチームメンバーもたくさんいるが、新しい関係を築くうえでは普通のことだ」
──ヒュンダイi20クーペWRCの初テストはどうだったか。
「初めての走行の後は、ポジティブな意味でサプライズだった。マシンのフィーリングはよかった。どのマシンにもそれぞれに個性があるが、ここまでのところではi20クーペWRCはオールラウンドに強いパッケージだ。モンテカルロまでにはあと何日かテストを行い、最初のチャレンジに備える」
──チームが変わった時にはどのようなプロセスを踏むのか。
「チームを変えるとやらなくてはならないことがたくさんあるので、簡単にはいかないものだ。まず、当たり前のことだがメンバーのことを知り、そしてマシンの中で運転しやすいように調整しながら、様々なコンディションに対応できるようにする。モンテカルロに向けて最善の形になるように、チームと一丸となって取り組んでいく」
──自分としての、当面の長期的な目標は。
「まだ初めてのWRCタイトルを獲得したばかりだが、新しい年を迎えるということは、また白紙から始まるということ。自分の経験のすべてをチームに投入して、自分たちとチームのタイトルを守るために取り組んでいく。モンテカルロでは、自分はいつも、シーズンをいいフィーリングで始めるために堅実な滑り出しを目指している。シーズンでは、どんなことも起こり得る。自分には強いチームがついているので、懸命に戦っていく」