クロスカントリーラリーの最高峰イベント、ダカールラリーの2020年大会は、1月5日にスタートを迎える。今回は史上初めて、サウジアラビアを舞台に開催される。中東最大の国でクルーを待ち構えるのは計5000kmのスペシャルステージを含む計7500kmの行程。スペシャルステージのうち、5本は450kmを超える。砂の王国とも称されるサウジアラビアでのダカールは、ラリーの75%が砂地となる。
スタート地点は、同国第2の都市であり紅海に面した港町ジッダ。メッカ巡礼の玄関口としても知られる。
ダカール2020年大会スケジュール(Car・Truck) スペシャルステージ距離/総走行距離
ステージ1/1月5日(日) Jeddah > Al Wajh 319 km/752 km
ステージ2/1月6日(月)) Al Wajh > Neom 367 km/393 km
ステージ3/1月7日(火) Neom > Neom 427 km/ 504 km
ステージ4/1月8日(水) Neom > Al-Ula 453 km/ 672 km
ステージ5/1月9日(木) Al-Ula > Hail 353 km/ 564 km
ステージ6/1月10日(金) Hail > Riyadh 477 km/ 830 km
休息日/1月11日(土) Riyadh
ステージ7/1月12日(日) Riyadh > Wadi Al Dawasir 546 km /741 km
ステージ8/1月13日(月) Wadi Al Dawasir > Wadi Al Dawasir 477 km/716 km
ステージ9/1月14日(火) Wadi Al Dawasir > Haradh 410 km/886 km
ステージ10/1月15日(水) Haradh > Shubaytah 534 km/ 608 km
ステージ11/1月16日(木) Shubaytah > Haradh 379 km/744 km
ステージ12・フィニッシュ/1月17日(金) Haradh > Qiddiya 374
昨年、初の4輪部門総合優勝を果たしたトヨタは、ワークスチームとしてTOYOTA GAZOO Racingから4台のハイラックスをエントリー。前回覇者のナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組が300号車、ジニエル・ド・ヴィリエール/アレックス・ハロ組が304号車、ベルンハルト・テン・ブリンク/トム・コルソール組が307号車、初出場に挑む元F1パイロットのフェルナンド・アロンソ/マルク・コマ組は310号車をドライブする。
トヨタ車体からは、チームランドクルーザーが、ランドクルーザー200をベースとするラリー仕様車2台で市販車部門7連覇に挑戦。326号車をクリスチャン・ラヴィエル/ジャン・ピエール・ギャルサン組、338号車を三浦昂/ローラン・リシトロイシター組がクルーを務める。
日野自動車は、日野チームスガワラをエントリー。30年近くチームを率いてきた菅原義正の後を次いで、菅原照仁が新代表に就任。菅原照仁が日野レンジャー(HINO 500)ベースの1号車、菅原義正の後任ドライバーとして迎えた塙郁夫が北米専用車(HINO 600シリーズ)ベースにボンネットタイプのキャブやオートマチック・トランスミッションを採用した新型の2号車をドライブする。両車とも、これまでの2名乗車から3名乗車に変更し、ドライバー、ナビゲーターのほか、メカニックも同乗。攻めの走りに備える。