ついにオジエの移籍先が決定した。
セバスチャン・オジエがフォルクスワーゲンの最初のドライバーとなった。2013年からのWRC参戦に向けてポロR WRCの開発に携わることになる。
「フォルクスワーゲンはヨーロッパでナンバーワンであり、すぐに世界でもナンバーワンになる」とオジエはハノーバーで語った。「彼らはWRCタイトルを目指して競争できると確信している。そこに携わることができることを幸せに思うよ」
コ・ドライバーのジュリアン・イングラシアは自信を持って強調した。「僕たちは闘争心と勝利への決意を持つチームが楽しみだよ。どんなことだってできるはずさ!」
開発部門のウルリッヒ・ハッケンベルグもふたりの加入を歓迎している。
「ふたりともWRCで成功するチームの構築に向けてとても大事なパズルのピースだ。まだ発展途上にある新しいWRCチームにとって、信頼を置ける強力なペアだ」
モータースポーツディレクターのクリス・ニッセンも、「彼らのためにできるだけ早くポロR WRCの競争力を高めることが、チームをも牽引することになる。彼らと働くことを楽しみにしているし、将来多くの勝利とタイトルを獲得することを夢見ているよ」と付け加えた。
技術顧問としてフォルクスワーゲンに参加しているカルロス・サインツも契約交渉に関わり、「オジエは世界で3本の指に入る最高のドライバーのひとりだ」とオジエを評した。
フォルクスワーゲン・モータースポーツは2012年にグループ企業であるシュコダのファビアS2000でWRCに参戦し、チームとマシンの熟成を進めるという。マニュファクチャラーとしての参戦は2013年からの予定だ。
オジエのフォルクスワーゲンのドライバーとしての最初のドライブは12月3〜4日にデュッセルドルフで開催されるレース・オブ・チャンピオンズ。そこでF1界の「スーパーセブ」、セバスチャン・ベッテルと対戦することになる。