キミ・ライコネンにはF1に戻るよりもWRCを続けて欲しい──来季シトロエンへの移籍を決めた同郷フィンランド出身のミッコ・ヒルボネンは語った。
2007年のF1チャンピオンであるライコネンは、2年間WRCで過ごしたが、来季はウイリアムズチームでドライブするとうわさされている。
「彼にはラリーを続けてほしい。2年という時間は、レッキやペースノートの経験を積むには十分じゃない。後半の数戦はあまり良くなかったけど、キミが続けてくれることはラリーにとっても素晴らしいことだ」
ライコネンは今季、開幕戦から1ケタ順位で入賞を続け、本格参戦2年目ながら着実な成長を見せていた。しかし参戦予定だったオーストラリアを欠場、マニュファクチャラーズ選手権の参戦要件を逸したことから「アイスワンレーシング」のマニュファクチャラーズ選手権ポイントをすべて剥奪され、罰金も科せられてしまう。その後の後半戦は存在感を示せず、最終戦ラリーGBは、デイ3のオープニングステージでもロールしリタイアに終わった。それまで彼は総合6位につけていた。
GBの前にライコネンはオフィシャルウェブサイトで「僕の焦点はこのラリーに向けられている。それがすべてだ。将来に起こることはまだ結論が出ていない」と語っていた。
ライコネンの移籍先の有力候補とされているウイリアムズは、1週間以内にドライバーラインナップを発表すると明らかにしたという。WRCかF1か、はたまたまったく異なるカテゴリーに向かうのか──ライコネンからのコメントは現時点でまだ、ない。