ラリーモンテカルロでは、興味深い新タイプのマシンがWRCデビューを果たす。イタリアのエルマンノ・ディオニシオが駆るダチア・サンデロだ。元はR4キット規定に着想を得たこのタイプのマシンは、新たに低コストにコントロールされたキット、FIAラリー2キットを装着している。このマシンはスペインのASMモータースポーツが製作、昨年のコンドロスラリーで初めて実戦投入された。フランスのオレカが開発したこのマシンは、1.6リットルターボエンジン、4輪駆動で5速トランスミッション。ASMは、R5(RC2)とのタイム差はキロ当たり0.5秒しかないとアピールしている。
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北欧ではラリーシーズンが開幕し、ノルウェー選手権のシグダルスラリーでは、マッズ・オストベルグのシトロエンC3 R5が、アンダース・グロンダルのフォード・フィエスタR5 MkIIに1分近くの差を築いて優勝を飾った。フィンランド選手権の開幕戦、ラップランド・アークティックラリーはトヨタ・ヤリスWRCで参戦したカッレ・ロバンペラが優勝。テーム・アスンマアのシュコダ・ファビアR5 EVOに3分近くの大差をつけた。バルテリ・ボッタスもシトロエンDS3 WRCで参戦し、9位でフィニッシュしている。
(Martin Holmes)