こんにちは、イヌスケです。ちょっと遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。さて、ぼんやりとお正月を過ごしていたら、いつの間にか2020年シーズンのWRC開幕戦ラリーモンテカルロであります。
ドライバーラインナップが盛大にシャッフルされたり、最終戦にはついにラリージャパンが復活したり、いつも以上に鼻息荒くならざるを得ない新シーズン。その興奮をさらに高めてくれそうなのが、2月6日にオーイズミ・アミュージオから発売される「PlayStation4」用ラリーゲーム『WRC8 FIA ワールドラリーチャンピオンシップ』です。
『WRC8 FIA ワールドラリーチャンピオンシップ』公式サイト
「WRC」と「FIA」が入っていることからも分かるように、『WRC8 FIA ワールドラリーチャンピオンシップ』は、FIA World Rally Championshipの公式ゲーム。つまり、イマのWRCで活躍するチーム、マシン、ドライバー、コ・ドライバーがすべて実名で登場しちゃいます。公式ゲームとしてのナンバリングが「8」を数えた今作は、2019年シーズンのWRCを完全網羅、クルーの組み合わせはなんと50チーム! WRC/WRC 2/Junior WRCのマシンやドライバーをチョイスして、プレイできるのです。
ということで、他のゲームではけっしてプレイできない(たぶん現実でもドライブできない)、最新仕様のトヨタ・ヤリスWRC、ヒュンダイi20 WRC、ヒュンダイi20クーペWRC、シトロエンC3 WRC、フォード・フィエスタWRCを選べてしまいます。
WRC2とJunior WRCもカバーしているので、シュコダ・ファビアR5、フォルクスワーゲン・ポロGTI R5、シトロエンC3 R5、ヒュンダイi20 R5、フォード・フィエスタR5といったR5車両、さらにはフィエスタR2までも用意されているのはうれしいポイントです。
ちなみに、イヌスケ的にアガリまくりなのは、2019年のラリースウェーデン一戦のみに登場したマーカス・グロンホルムのヤリスWRCをドライブできること。基本的にプライベーターへの供給が行われていないヤリスWRCの、ワークス仕様以外のカラーリングは非常に貴重なのです。今回、グロンホルム号を加えてきたあたり、ラリーファンのツボを分かっていらっしゃる!
ドライバー独自のカラーリングという意味では、個性的なマシンがズラリとそろうR5勢は見ているだけでも楽しいです。もちろん勝田貴元選手のフォード・フィエスタR5もラインナップ。そうそう、ゲームを進めていくと使えるようになる「ボーナス」マシンには、あの超人気のヒストリックラリーカーだったり、ちょっと前のワークスカーだったり、発表後なかなかWRCに登場してくれない某マレーシアメーカーのR5だったり、なかなかにレアな車種が含まれています。
そんなラリーカーで走行するイベントは、開幕戦モンテカルロから、雪のスウェーデン、高地のメキシコ、地中海の山岳ターマックを走るツール・ド・コルスと、2019年シーズンと同じ全14戦。しかも、用意されたステージ数はなんと100以上! これだけのステージバリエーションがあれば、かなりじっくりと腰を据えてやりこむことができそうです。
グラベル、ターマック、スノー、アイスという19種類ものサーフェイスだけでなく、天候も変化します。「WRC8」用に新たに開発された天候システムによって、雨や雪だけでなく、なんと激しい雹(ひょう)を伴った嵐もあるとか。そういえば、以前ラリートルコの取材に行った時に、雹に見舞われて大変な思いをしたことがありましたねぇ……。まさか、アレをゲームでも経験できるとは。
ステージ中にも天候の変化があるため、グリップレベルに合わせた走行も求められます。時間帯による天候の変化に対応しながらの走行は、まさに実際のWRCと変わらないリアリティ。タイヤも7種類用意されているので、いかに路面や天候に合ったタイヤをチョイスできるかという点も鍵になりそうです。
そして、WRC公式シリーズといえば、忘れちゃいけないのが「キャリアモード」。このキャリアモードではドライバーとしてWRCに参戦しながら、チームをサポートする「メカニック」、「エージェント」、「広報」など世界中からスタッフを募って、自分のチームを強化することができます。
例えばメカニックにも、「修理速度」や「信頼度」といったチームの総合力を高めるスキルが用意されていたりするんですって。当然、能力ある人材ほど報酬も上がるので、せっかくチームへの貢献度が高いスタッフでも、見合わない扱いを受けると不満を覚えて退社したり、他社から引き抜かれてしまうなんてこともあるそうな。この辺りでも、リアリティが追求されています。
もちろん、すぐに好きなマシンでステージを楽しむことができる「シーズンモード」も搭載されていますし、「マルチプレイモード」を選べば、最大8人のオンラインマルチプレイも可能です。そういえば、某ユバスキラ近郊にある某ドライバーのミュージアムには、WRC公式ゲームのコクピット筐体が置かれていたので、日本にいながら彼と戦うことができたりするかもしれませんよ!
グラフィックも相当に進化している「WRC8」。公開されているプロモーション動画を見る限り、もはや現実の映像よりも美しいと言っちゃってもいいほどかもしれません。2月上旬に公開予定の第2回では、早速プレイして、詳細をチェックしてみる予定です。お楽しみに!