集中的な開発段階を経て、新型クリオ・ラリーが初めて実戦投入に向けて準備を進めている。ホモロゲーション取得を数週間後に控え、ルノー・スポールレーシングのカスタマーコンペティションレンジの最新型が、2020年WRC開幕戦ラリーモンテカルロに登場した。
昨年6月、F1フランスGPでアンベール、9月にはラリークードフランスでも披露された新型クリオ・ラリーは、競技使用を意識したモデル、ルノー・クリオの第5世代から誕生した3つのバージョンの1つだ。
新型クリオ・カップ、クリオRXと同様、新型クリオ・ラリーには、この3つのバージョンが組み立てられたヴィリー−シャティヨン−ディエップのカスタマーコンペティションチームのノウハウが存分に生かされている。数ヶ月に渡るテストで1万km以上を走り込んだルノー・スポールレーシングによるこの新しいクリオ・ラリーは、ラリー5規定に適合し、最新のセーフティ規定に準拠。ラリーモンテカルロでは0カーとして走行する。ドライバーは、2018年、フランスのクリオR3Tトロフィーを制し、2019年はERC3で5位に食い込んだフローリアン・ベルナルディが務める。
「モンテカルロでこの役目を務めるのは、まさに洗礼となる」とベルナルディ。
「マシンの中から、この新型ルノー・クリオ・ラリーの初登場を体験できる。それも、世界で最も伝統のある一戦が舞台だ。開発に参加してきて、ルノー・スポールレーシングを代表してこの新型モデルの重要な走りを担うのは、光栄なこと。自分を信頼してくれたルノー・スポールレーシングとACMに感謝する」