ラリーモンテカルロ、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。首位に6.4秒差の3番手で最終日を迎えたヌービル。この日の4本を全てベストタイムで揃え、WRCドライバーなら誰もが目指す名門モンテカルロの賜杯を手にした喜びを語った。
(カッコ内は順位の前日比)
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
■ティエリー・ヌービル/総合優勝(↑)
「信じられないような形でシーズンを滑り出せた。最高の気分だ。ついにモンテカルロで勝つことができて、本当にうれしい。ずっと追いかけていたことだった。目前まで迫ったことはあったが、やっと果たせた。楽な週末ではなかったが、イベントが進むにつれて自信が高まり、チームや最高の仕事をしてくれたグラベルクルーとも一丸となれた。フィーリングを高めることができたし、この数日間、マシンも扱いやすかった。思い切りプッシュできたし、それはタイムにも表れている。パワーステージでもフルポイントを獲得できた。13回目のWRC優勝、自分にはラッキーな番号だ! チームのみんなに感謝している」
■セバスチャン・ローブ/総合6位(↓)
「自分たちが願っていたラリーではなかった。週末を通して難しかったし、流れが自分たちには向いていなかったようだ。2日目まではまずまずだったが、昨日は詰まった。最初のステージから既に苦戦していたし、2本目のタイトヘアピンでは、フロントのグリップがなくミスをしてしまった。とにかく、タイヤを持たせてラリーを走り切るのが精いっぱいだった。ティエリーとニコラ、ヒュンダイのみんなのことを心から祝福するよ。モンテカルロで優勝するのは特別なことだから、この瞬間を味わって欲しい」
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
■セバスチャン・オジエ/総合2位(=)
「正直、いい気分。ポジティブなリザルトだ。もちろん、チームにいきなり優勝を持ち帰りたかった。でも、新しい環境に対応することはいつでも大きな試練。特にこのようなチャレンジングなラリーではね。だから、満足していいと思う。今回は、自分が走りやすい範囲に留まるように努めていた。あと一歩で逃したが、22ポイントは選手権争いのためにはとてもいい結果だ。今回、マシンのフィーリングはいい時は、とても乗れていたし、限界までプッシュできるだけの自信がなかった時もあったが、マシンのポテンシャルをとても感じられた。ドライビングが本当に楽しかったし、あともう少しで最高の形になると思う」
■エルフィン・エバンス/総合3位(↓)
「勝てるポテンシャルはあったので、もちろん少し残念。ラリーをリードしていると期待も高まり、当然、優勝を目指すようになるので難しくなる。でも、基本的にはポジティブな週末だった。残念ながら、今日は十分なフィーリングが得られなかった。ハードにプッシュしていたが自然と速さが出なかった。どのコーナーでも攻め切れず、最終的にその分届かなかった。まだ学ばなくてはならないことがあるが、全体としては悪いスタートではないし、先につなげていける」
■カッレ・ロバンペラ/総合5位(↑)
「いい週末だった。このコンディションで新しいマシンを学ぶのは、本当にトリッキーだった。今年は、コンディションがすごく変わって、とてもトリッキーだったんだと思う。どんどんよくなっていったし、慣れたコンディションの時には、少しいい走りもできた。週末の間にたくさんのことを学んだ。シーズンのスタートをクリーンなラリーにすることは今後に向けてとても役立つし、ポイントも獲得できた」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC
■エサペッカ・ラッピ/総合4位(↑)
「モンテでの自己ベストリザルトだし、今回はこれが精いっぱいだと思うのでとても満足。自分のことや自分がやっていることに専念していたが、それがうまくいったようだ。とてもチャレンジングなイベントで、楽にできることは絶対にないが、ステージの度によくなっていったし、たくさん学んだ。ポジティブな形でシーズンを始められたね」
■テーム・スニネン/総合8位(↑)
「コンディションがドライやウエットの時には自分のペースには満足できたし、今日のパワーステージでもサードベストをマーク、スプリットではベストを2回出せた。でも、凍ったセクションではかなりロスしたので、こういったところでもっと安定した力を出せるようにならなくてはいけない。このようなイベントで好タイムを出せたことはいいが、常にそれを出せるようにもっと経験が必要だ」
■ガス・グリーンスミス/総合63位
*上位60台のみ最終日をスタートできる規則のためこの日は出走せず。