2011年IRC最終戦キプロスは、ノルウェー出身のアンドレアス・ミケルセンが勝利。22歳という若さで最年少IRCチャンピオンの栄光も獲得した。
5名のドライバーにチャンピオン獲得のチャンスがあったキプロスは、出だしからミケルセンがリード。SS2ではディフェンディングチャンピオンのユホ・ハンニネン(シュコダ)が早々にコースオフしてしまう。続くSS3ではティエリー・ヌービル(プジョー)がトップを奪取するが、SS4で右リヤタイヤのパンクに加えバッテリーの問題も抱えて3分をロス。これでデイ1を終えてトップがミケルセン、2位にスポット参戦のナッサー・アル-アティヤ(フォード)、3位にチャンピオンの可能性を残すヤン・コペッキー(シュコダ)、4位にフレディ・ロイクス(シュコダ)という順位になった。
デイ2に入ってもミケルセンはリードを広げるが、2位のアル-アティヤがSS9後のサービスでリタイア。2位に上がったコペッキーとの一騎打ちとなる。しかしこの時点で80秒以上のマージンを築いており、最終SS11を終えて100秒以上にまで差を広げて完勝。ポイントランキングでわずか1ポイント差でミケルセンがコペッキーを上まわった。
「とても長い週末だった。ユホ(ハンニネン)が離脱してすべての可能性が出てきた。ティエリー(ヌービル)との戦いもあったけど、彼が問題を抱えたことで少し楽になった」
アルペンスキーへの挑戦をあきらめてIRCにチャレンジしてから5年。最年少でチャンピオンを獲得したミケルセンだが、来年の動向はまだ不明と話す。
「これから大規模なディナーがある以外にはまだ分からない(笑)。もちろん来年もIRCイベントがあるだろうけど、それ以上のことはこれからだ」