シュコダ・モータースポーツは、2020年のWRC3にオリバー・ソルベルグがシュコダ・ファビア・ラリー2 EVOで参戦、カスタマーチームレベルでの最善の支援を行うことを発表した。FIAは今季からR5をラリー2と呼称を変更している。
今季ワークスとしての活動を取りやめたシュコダ・モータースポーツだが、トヨタでワークス初シーズンに挑んでいるカッレ・ロバンペラなど数々の若手を育成してきた重要な役目については、今後も継続していくとしている。2020年は、18歳のオリバーとアイルランド出身のコ・ドライバー、アーロン・ジョンストンがWRC3に参戦する活動を支援していく。オリバーの初参戦は、2月13日に開幕するラリースウェーデンとなる。
2003年のWRCチャンピオン、ペター・ソルベルグを父に持つオリバーは、2019年、17歳でラトビアのERC戦、ラリーリエパヤに参戦し、ERC史上最年少優勝を獲得。昨年は、ペターの最後のWRC参戦となったラリーGBでWRCデビューを飾り、R5勢のなかでも好パフォーマンスを披露した。さらに米国でも、ペターがかつてドライブしたスバルと同じカラーリングのWRX STIで国内戦に挑戦し、3度の優勝をマークしている。2020年WRC開幕戦ではフォルクスワーゲン・ポロGTI R5で初めてラリーモンテカルロに参戦、総合25位でフィニッシュを果たした。
すでに新マシンでテストを行っているオリバーは、「自分としては学ぶことがすべて。シュコダ・ファビア・ラリー2 Evoでの初ラリーとなるスウェーデンを楽しみにしている」と語る。
シュコダ・モータースポーツの代表、ミカル・フラバネクも「新シーズンを楽しみにしている。2020年は、カスタマーチームの支援や若手や期待のもてるドライバーの育成に集中する」とコメント。
「WRC3に参戦するオリバーとチームに協力できることをうれしく思う。彼はすでに、持ち前の速さを示している。シーズンを通して成長してくれる姿を見たいね」