©Naoki Kobayashi
2020年のWRC開幕戦ラリーモンテカルロに姿を現した各ワークスチームのマシンをチェックするシリーズ。第2回目はヒュンダイi20クーペWRC。
まとめ
ラリーモンテカルロではヌービルによる怒濤の連続ベストタイムで逆転優勝を果たしたヒュンダイ。一方で最終日のローブの失速を見るに、タイヤに厳しいとされてきたマシンの性格は完全に解消できたのか（もちろんローブがスーパーソフトタイヤを使用していたこともあるが）、今後の状況を見守りたいところだ。いずれにせよ未投入のものがいくつかあるだけに、今後さらにスピードが増すことは間違いない。
＜ヒュンダイi20クーペWRC 主要諸元＞
全長：4100mm
全幅：1875mm
ホイールベース：2570mm
エンジン形式：直列4気筒DOHC直噴ターボ
排気量：1600cc
ボア×ストローク：83.0mm×73.8mm
最高出力：380hp/6500rpm
最大トルク：450Nm/5500rpm
吸気リストリクター径：36mm
オイル：シェル・ヒリックス・ウルトラ
ギヤボックス：6速シーケンシャル＋パドルシフト
デファレンシャル（前後）：機械式
デファレンシャル（センター）：電子制御
サスペンション形式（前後）：マクファーソンストラット
ショックアブソーバー：PKM Consulting
ブレーキ（ターマック／前）：φ370mmベンチレーテッドディスク＋空冷4ポットキャリパー
ブレーキ（ターマック／後）：φ370mmベンチレーテッドディスク＋空冷4ポットキャリパー
ブレーキ（グラベル／前）：φ300mmベンチレーテッドディスク＋空冷4ポットキャリパー
ブレーキ（グラベル／後）：φ300mmベンチレーテッドディスク＋空冷4ポットキャリパー
ホイール（ターマック）：8×18インチ
ホイール（グラベル）：7×15インチ
タイヤ：ミシュラン
燃料タンク容量：80l
車両重量：1190kg（FIA規定最低重量）／1350kg（クルー込み）
