先日のフランクフルトショーで実走モデルが公開されていたポロR WRCがついにテスト走行を開始した。ドライバーを務めたのはカルロス・サインツだ。
テストはラリードイチェラントの拠点となるトリアーにほど近い、ぶどう畑の中を走るターマックロードで行なわれ、トラブルに見舞われることなく予定されていた距離を消化した。
サインツとともにテストに参加し、ステアリングを握ったフォルクスワーゲンの研究開発担当役員、Dr.ウルリッヒ・ハッケンベルグは「今回のテストは、WRC参戦に向けた記念すべき第一歩と言えるでしょう。WRCは我々の技術力、そしてチームとドライバーにとって大いなるチャレンジです。本格参戦スタートの日まで、有効に時間を使わなければならない」と語る。
「ポロR WRCの開発に携われることを心から楽しんでいる。それに、最初のテストを任されたことは非常に誇らしいね。まだ出来たてのクルマではあるが、感触はとてもいい。チーム全体がこのクルマをできるだけ早く理解すること、そして開発の手を緩めないことが重要だ」とサインツ。
サインツとハッケンベルグは、ティモ・ゴットシャルクをコ・ドライバーに、2.8kmほどのコースを走行。合わせて100㎞近くをトラブルフリーで走り込んだ。
来週末に開催されるWRC最終戦ラリーGBには、2台のシュコダ・ファビアがVWからエントリー。実戦テストを行なう予定となっている。