2020年のWRC開幕戦ラリーモンテカルロに姿を現した各ワークスチームのマシンをチェックするシリーズ。第3回目はフォード・フィエスタWRC。
まとめ
登場以来、リヤフェンダーの造形とディフューザー以外は大きなコンセプトチェンジなく走り続けているフィエスタWRC。セバスチャン・オジエの手により2017年にはトリプルタイトル、18年にはドライバーズ/コ・ドライバーズタイトルを獲得しているマシンだけに、スピードがあることは証明済み。トヨタvsヒュンダイという2強対決の様相が強まる今シーズン、若きラッピとスニネン、そしてグリーンスミスに託され、どこまで存在感を見せることができるか注目したい。
<フォード・フィエスタWRC 主要諸元>
全長:4130mm
全幅:1875mm
ホイールベース:2493mm
エンジン型式:フォード・エコブースト
エンジン形式:直列4気筒DOHC直噴ターボ
排気量:1600cc
ボア×ストローク:83.0mm×73.9mm
最高出力:380bhp
最大トルク:450Nm
吸気リストリクター径:36mm
ECU:コスワース
ターボチャージャー:ギャレット
ギヤボックス:6速シーケンシャル+パドルシフト
デファレンシャル(前後):機械式
デファレンシャル(センター):電子制御
サスペンション形式(前後):マクファーソンストラット
ショックアブソーバー:ZF
ブレーキ(ターマック/前):φ370mmベンチレーテッドディスク+4ポットキャリパー
ブレーキ(ターマック/後):φ355mmベンチレーテッドディスク+4ポットキャリパー
ブレーキ(グラベル/前後):φ300mmベンチレーテッドディスク+4ポットキャリパー
ホイール(ターマック):8×18インチ
ホイール(グラベル):7×15インチ
タイヤ:ミシュラン
燃料タンク容量:75l
車両重量:1190kg(FIA規定最低重量)