2月13−16日に予定されているWRC第2戦ラリースウェーデンは、カレンダー唯一のフルスノーラリーだ。開催エリアのバームランド地方や国境付近のノルウェーが今年は温暖な天気に見舞われていることから、ステージコンディションの悪化が懸念されていたが、2月4日にFIAがステージを視察した結果、前向きな判断が出たことにより、ルートを短縮し開催する結論が下された。
FIAからは、スポーティング代表委員を務めるティモ・ラウティアイネンがSSを調査し、コンディションのチェックを行った。ラウティアイネンの報告を受けて、ラリースウェーデンの主催者、FIA、WRCプロモーター、そしてマニュファクチャラーチーム陣が2月4日に話し合いを行い、代替ルートに関して合意に至ったということだ。
ラリーは当初の予定どおり4日間にわたって競技が行われ、今後、主催者がアイテナリーの修正を行う。SSは約300kmから約180kmに短縮されるが、選手権ポイントはフルに配分される。
ラリーは木曜日の夜、恒例のセレモニアルスタートで開幕し、カールスタッドの競馬場で2台併走のスーパーSSが行われる。
金曜日は午前中に国境を越えてノルウェーのHof-Finnskog、Finnskogen、そして国境を戻ってスウェーデンのNyckelvattnetを走行。この日の最後は、トルスビーのスプリントステージとなり、このステージのフィニッシュは、サービスパークの入り口に設定される。
土曜日も同じコースを再走した後、日曜日はLikenasを2回走行。2回目はパワーステージに指定される。
「ラリースウェーデンの開催を決定することができたのは、素晴らしいことだ」と主催者CEOのグレン・オルッソン。
「ここ数日、多くの関係者が必死で働き、この状態に到達することができた。ファン、TVの視聴者、コンペティターが、WRCの最も豪快で高速なステージの一戦を楽しめることを、うれしく思う」
「ファンのみなさんを、予定どおり林道にお迎えする。現地に来ることのできない方には、土曜日と日曜日のテレビ放送や、全ステージをライブストリーミングで伝えるWRC+ All Liveで楽しんでもらいたい」