WRC第12戦ラリースペインの競技最終日デイ3は3本のターマックステージをサービスをはさんでループする全6ステージ。
1ループ目の3ステージ、SS15までを終えて総合順位は1位ローブ、2位ラトバラ、3位ヒルボネンのまま変わらず。サロウでのデイサービスをはさんで始まったループステージで2本目のSS17でオジエのエンジンにトラブルが発生、リタイアに。彼にとっては散々な週末となってしまった。
ラトバラはSS17でベストを刻んだものの、最終ステージのSS18を前に優勝の可能性はほぼなくなり、SS18前のリグループでTCに2分早着。ペナルティによってヒルボネンを2位に繰り上げた。そして、ラリーはそのままの順位で終了。また、最終のパワーステージはウエットになったためソフトタイヤを履く賭けに出たMINIが速く、クリス・ミークがベストタイムで3ポイントを獲得した。
ローブが第8戦フィンランド以来となる優勝を決めシーズン5勝目をマーク。ドライバーズ選手権では2位ヒルボネンに8ポイント差を築いて単独トップに立った。
久々の勝利に笑顔のローブは「今回はすべてがうまく運び優勝できてうれしい」と、喜びを語った。2位を失い3位に甘んじたラトバラは「ターマックでの走りが大幅に進化したから満足している」と、意外にもポジティブな態度でラリーをふり返った。
4位にはソルドが、5位にはミークが、そして6位にはオストベルグが入り、シトロエンDS3 WRCにマシンをスイッチして出場したエフゲニー・ノビコフも7位で完走した。