2011年のWRCもいよいよ終盤戦。今回のラリースペインは去年と同じくミックスサーフェイスラリーとして開催される。デイ1は途中舗装路も混ざるがグラベル仕様で走行し、そしてデイ2、デイ3はターマックラリーとして行なわれる。
コース設定は若干異なるが、同様のフォーマットで開催された前年大会では、ローブが最初から最後までラリーをリードして優勝。「去年のこともあって自信はある。最初からフラットアウトで行くしかない」と、ローブは攻めのラリーを宣言。3番手スターターとなるオジエはチームプレイに徹する姿勢を明らかにした。しかし、ローブのリザルト次第では初タイトル獲得の可能性も十分にあるため常にトップを狙える位置に居続けることを目標に置く。
タイトル争いとは無関係ながら優勝を虎視眈々と狙うのはダニ・ソルドだ。地元であり、もっとも得意とするスペインでMINIと自身のWRC初勝利を一気に勝ちとるべくソルドは笑顔で闘志を燃やす。ペター・ソルベルグもまた、ポディウム最上段に狙いを定めるひとりだ。シェイクダウンではトップタイムをマークするなど順調なスタートをきった。
ラリーは夜8時よりサービスパークが置かれるサロウでのセレモニアルスタートで開幕。SS総走行距離406.52km に達するロングラリーは、華やかなムードの中オープニングを祝った。