2020年WRC第3戦ラリーメキシコのエントリーが、昨年比50%増と驚愕の急増を見せたことが伝えられた。公式エントリーリストには40クルーが名を連ね、WRカーが10台、WRC2部門に3台、WRC3部門に10台。その他、国内戦部門にエントリーする9台には、ケン・ブロックのシエラ・コスワースも含まれている。このイベントは、ヒュンダイのダニ・ソルドにとって今季最初のWRC参戦となり、4カ月ぶりのWRCスタートとなる。
今年のラリーメキシコ、ルート関連の話題はレオンからシラオ近郊をつなぐ道路が完成したこと。この周辺は慢性的な交通渋滞に悩まされてきた。
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ポルトガルラリー選手権開幕戦ラリーセラス・デ・ファフェは、シュコダ・ファビアR5 Evoのアルミンド・アラウジョが優勝。ヒュンダイi20 R5のブルーノ・マガリエスに1分以上の大差をつけての圧勝だった。このイベントには、ダニ・ソルドとオィット・タナックが、ヒュンダイi20クーペWRCでポイント対象外での参戦に臨んだ。タナック車にはWRCで予定されているエアロダイナミクスの変更が施されていた。一方、ニコライ・グリアジンは最終2本目までイベントをリードしていたが、コースオフによりリタイアを喫している。
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スウェーデン北部で開催された同国国内戦の第2戦、ラリー・ベンネスは、ファビアR5のマティアス・エディエルソンが優勝。マティアス・エクストローム、トーマス・サンストロームのファビアR5 Evo勢が続いた。2WD部門では、ボルボ940のパトリック・フローディンがトップフィニッシュ。ベテランのP-G・アンダーソンはフォード・フィエスタR5で参戦したが、トランスミッションのトラブルによりリタイアとなっている。
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ギスライン・デ・メビウスは、ベルギー選手権のラリー・ファンハスペングーにファビアR5 Evoで参戦し、クリス・プリンセンのシトロエンC3 R5に1分半近くの大差を築いて勝利を飾っている。
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フィンランド選手権は今季最後のウインターラリー、イタラリーをヨエンスーで開催。エミル・リンドホルムが、テーム・アスンマア(いずれもファビアR5 Evo)を制した。両者はタイトル争いでは同ポイントに並んだ。3位には、ヒュンダイi20 R5で参戦したクレイグ・ブリーンが入っている。
(Martin Holmes)