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全日本ラリー新城:勝田がSS1でリタイア、初日を終えて奴田原が新井敏弘に4.6秒差の首位

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2020年全日本ラリー選手権2戦「新城ラリー2020」は、3月14日(土曜日)に6カ所のスペシャルステージを走行し、奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)が新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)に4.6秒差をつけて初日トップに立った。新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI)が19.0秒差の3番手につけている。

新城を得意としている地元の勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)がSS1で早々に駆動系トラブルからストップ。波乱の展開となった初日、ウエットコンディションで抜群のスピードを見せた奴田原がSS1でトップに立つと、天候が回復した午後に追い上げた新井敏弘を、しっかりと抑えて見せた。

「午前中はターマックでのトータルパッケージの良さが出た感じですね。午後はSS6の濃霧が大変でした。若者にはかなわないです(笑)。タイム差が縮まってきたのは、路面が乾いてきたのも大きいです。振り出しに戻った状態なので、明日はイチから頑張ります」と、奴田原は慎重に語る。

新井敏弘は、左リヤタイヤをスローパンクチャーしながらもSS5ではベストタイム。SS6では新井大輝に続くセカンドベストを刻み、午前中には10秒以上あった奴田原との差を4.6秒にまで縮めてみせた。

「タイヤを1本パンクで使ってしまったから、その点が少し怖いですね。明日は路面がどれくらいドライになるか……。ウエットのまま行ってくれた方が僕としては戦いやすいと思う。『雁峰西』は濡れていれば、そんなに大変じゃないはずです」と、新井敏弘。

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3番手につける新井大輝は「ドライになれば、明日は逆転できるタイム差だと思います。そのためにタイヤを温存してきたので……。明日の1本目のSSでどれくらい巻き返せるか、そこで見えてくると思います」と、逆転優勝を虎視眈々と狙う。

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1分18秒3差の4番手は柳澤宏至/保井隆宏(スバルWRX STI)。ウエットコンディションでのセッティングに苦しみ、ラリー序盤で大きく遅れた鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI)が1分22秒差の5番手。JN2クラスは眞貝知志/安藤裕一(TGR Vitz GRMN Rally)が、危なげなくトップを快走している。

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新城ラリー2020 レグ1終了時点結果
1. 奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX) 28:04.1
2. 新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI) +4.6
3. 新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI) +19.0
4. 柳澤宏至/保井隆宏(スバルWRX STI) +1:18.3
5. 鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI) +1:22.0
6. 竹内源樹/木村悟士(スバルBRZ) +2:00.5
7. 内藤学武/小藤桂一(スズキ・スイフトスポーツ) +2:06.7

10. 眞貝知志/安藤裕一(TGR Vitz GRMN Rally) +2:25.8
17. 天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ) +3:03.3
32. 明治慎太郎/里中謙太(トヨタ・ヴィッツ) +4:55.4



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