FIAは、新型コロナウイルス・COVID-19の世界流行が続いている状況を受け、2020年WRC第5戦に予定されていたラリーポルトガル(5月21−24日)、および、第6戦ラリーイタリア・サルディニア(6月4‐7日)の開催延期を発表した。
ポルトガル政府が緊急事態宣言を発令し、イタリアも相当する緊急事態となっていることから、両国のASNとFIA、WRCプロモーターが会合を持った。ポルトガルのASNであるACP、イタリアのASNであるACIは、イベントの関係各方面からの合意を得て、延期を要望した。
ACP総裁のカルロス・バルボサは「この決定に理解を示してくれたすべての支援者とパートナーに感謝したい。今年の後半、みなさんをマトジニョスにお迎えできることを楽しみにしている」と語った。
ACI総裁のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニは「イタリアのASN、ラリーイタリア・サルディニアの主催者として、ACIは、FIA、WRCプロモーターとともに、この素晴らしく歴史的にも重要なイベントを開催できる新しい会期を模索していく」
WRCプロモーターとFIAは、今後予定されている他のイベントや、WRCチーム、参加者など、関連する国々の状況の注視を続けていくとしている。
「全関連組織が、COVID-19の状況が落ち着くであろうシーズンの後半に延期したラリーを開催できないか、ロジスティック、参加者の移動、開催国がそのタイミングでWRCを開催できるかどうかすべてを考慮して、可能性を探るために取り組んでいく」とWRCプロモーターのマネージングディレクター、オリバー・シースラ。
この尋常ではないチャレンジングな日々のなか、FIAとWRCプロモーターはあらためて、世界各国のすべての参戦者、オフィシャル、スタッフ、ボランティア、ファンに向けて、このパンデミックと戦おうと呼びかけた。そのためにも、医療関係者からのアドバイスに従い、家にとどまり、健康を保つことを要請している。