デイ2のSSは計10本。合計距離は146.54kmと、最も長い距離を戦う1日だ。
デイ1でリタイアしたシトロエンの2台はサービスで修復されデイ2で最出走を果たした。しかしセバスチャン・オジエは19分37秒3遅れの16位、セバスチャン・ローブは29分27秒8遅れの23位。オジエはトップ10、ローブはパワーステージにかけると不本意な目標を語った。
1位ミッコ・ヒルボネン、2位に7秒差でヤリ-マティ・ラトバラとワンツー体制を築いたフォードだが、オープニングのSS11ではラトバラがベストタイムでヒルボネンを抜き首位に浮上。その後もラトバラは午前中の4本のSSすべてでトップタイム。ヒルボネンはラトバラと17.2秒差の2位で午前を終えた。なんとか追いつきたいソルベルグだったが、ラトバラに約1分、2位ヒルボネンに45.6秒の差を許してしまった。
午後のループステージでは、SS15から17にかけてオジエが、SS18と19ではローブが最速タイム。デイ2最終のSS20もオジエが制し総合11位に浮上。ローブも16位まで順位を回復した。
デイ2終わって3位のソルベルグは、2位ヒルボネンとの差は36.8秒。フォードがラトバラにスローダウンを指示すれば、ソルベルグにもポジションアップの可能性が生まれる。
最後まで攻めるソルベルグ、ラトバラの協力を待つヒルボネン、チームの指示に従うというラトバラ。それぞれの思惑が複雑に絡み合うかたちでデイ3に突入する。