WRCシーズン中断の間、ヒュンダイ・モータースポーツが贈る特別コンテンツ、Home Shakedown。第1弾は、WRC79勝を誇るセバスチャン・ローブだ。現在、スイスで自主隔離中のローブは、サイクリングやトランポリンなどで体を動かしているそうだが、競技勘を維持するためにボードゲームもプレイしているという。そのローブは、2010年、出身地のアルザスで開催されたWRCで、家族や友人たちの前で勝利を決めた時のことを振り返る。
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WRC79勝など輝かしいキャリアを誇るセバスチャン・ローブだが、自宅隔離を強いられているこの期間、競技者としての本能が、意外にも伝統的な方法で覚醒されていた。その舞台は、モノポリーのゲーム盤だ!
パートナー、娘とともに過ごすスイスの自宅でインタビューに応えたローブは、現在置かれている状況と、ラリー活動がないこの日々をどのように過ごしているのかを語ってくれた。そのなかでローブは、かつて器械体操に向けていた情熱を、どのように次の世代に伝え始めているかを披露してくれた。娘さんとともに楽しんでいるのは、家庭用トランポリン!
セブ、まず何よりも、体調は問題ないか。
「元気にやっているよ。スイスの自宅にいて、この難しい時期、誰もがそうしているのと同じようにできる限り家の中に留まっている。自分はラッキーだと思う。森の近くに住んでいて、庭もあるからね。こうした環境に恵まれていない人もたくさんいる」
体力を維持するために何をしているか。
「午前中、自転車に乗ることもある。トランポリンを買って庭に組み立てたので、これでも体力作りをしているけど、これで飛ぶのは楽しいよ。スイスはフランスほど厳しくはないが、それでも最低限の活動しかできない。レストラン、バー、商店はみんな閉まっているので、自分たち自身で楽しみを見つけなくてはならない」
普段、アクティブに活動しているが、この制限にどのように対応しているのか。
「選択肢はないが、対応している。あまり色々なことはできない。この状況を受け入れなくてはならないし、ルールを尊重し、ウイルスの感染拡大を抑えるために自分たちができることに努めている。もちろん簡単なことではないが、対応しなくてはならない。映画を観たり、プレイステーションでゲームをしたりしている。モノポリーのようなボードゲームでも遊んでいるよ。この状況をなんとか、いい形で家族一緒に過ごしている」
モノポリーをする時も、ラリーマシンの中のようにコンペティティブに攻めるのか?
「そうだよ。前回は僕が勝った」
この期間にこれまでの自分のラリーをもう一度、再現できるとしたら、どのラリーを選ぶか。
「たぶん、最初に優勝したフィンランドだね。あのように限界まで攻めたのは、信じられないような衝撃だった。でも、もう少し考えてみると、もう一度再現できたらうれしいのは、フランスのアルザスでの優勝だ。あのラリーを勝った時、マニュファクチャラーズタイトルとドライバーズタイトルを一度に決めることができた。自分の家族や友人が、勢揃いしていた。今のような時期、あの仲間の姿や、あの時のように祝福している場面を観たいね」
この状況が落ち着いたら、楽しみにしていることは何かあるか。
「モンテカルロ以来、ヒュンダイi20クーペWRCをドライブしていないので、マシンに戻る日が待ち切れない。ラリーでも、テストでもいい。それが楽しみだよ。チームのみんなが一緒に作業をするようなことを、今は誰もすることができないでいるが、今、一番重要なことは安全を保つことだ」
世界中にいるファンに向けてメッセージを。
「ファンのみなさんと同じように、僕たちもラリー競技を行えなくて寂しく思っています。できる限り早く再開できる日を迎え、ドライブできることを願っていますが、その日がいつ来るのかは、我々全員がルールに従い、家に留まり、安全を保てるかどうか次第です。全員が同じ方向に向かって一丸となってウイルスと闘えば、早くこれまでの日常が戻ってきます」
一方で、セバスチャン・ローブのトランポリン体操チャレンジは、オンラインで視聴できるか。
「それなら、娘にお願いしなくちゃ。いまはもう僕よりもトランポリンを上手に飛ぶんだよ!」
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