5月のアルゼンチン以来となる久々のヨーロッパ圏外WRC開催は第10戦ラリーオーストラリア。2年ぶりの開催となる今回は、シドニーの北540kmに位置するコフスハーバーがホストタウンに選ばれた。
コースは一部区間をのぞきグラベル。コフスハーバーの南北に広がる森林地帯や丘陵地帯が主となり、路面は全体的にフラットでハイスピードなコーナーが続く。しかし所々にツイスティで狭い低速セクションや荒れた路面も出現し、あらゆるグラベルラリーの要素が集約されている。
シェイクダウンでトップタイムをマークしたのはヤリ‐マティ・ラトバラ。2位には0.2秒差でペター・ソルベルグ、3位にはトップと0.7秒差でヘニング・ソルベルグがつけた。
ラトバラは「マシンの仕上がりはとても良くこのコースに合っている」と、自分の走りとタイムに満足げな表情。2位のソルベルグは「フィンランドとドイツで使ったエンジンとギヤボックスは大きな問題を抱えていた。今回それらを一新したら一気にタイムが出るようになったよ」と、久々に明るい表情を見せた。
ラリーはセレモニアルスタートの後、シーフロントの特設ステージでSS1およびSS2を実施。雨に濡れて滑りやすくなった全長3.77kmのミックスサーフェイスステージではSS1でセバスチャン・オジエが、SS2でセバスチャン・ローブがベストタイムをマーク。総合では1位オジエ、2位は0.6秒差でローブ、3位は2.8秒差でラトバラという結果でデイ1のセクション1は終了した。