WRCプロモーターが主催する若手ドライバーによるバーチャルラリートーナメント「eSports WRC シュートアウト」は、4月22日に準決勝が行われた。WRC公式SNSチャンネルでは、何万人ものファンが行方を見守った。
セミファイナルもアルゼンチンが舞台となり、ドライバーたちはパルケ・テマティコのステージをアタック。1回目の対決では、英国のレイ・エーツが、ルーマニアのラウル・バディウと対戦した。この対決に自信を見せていたバディウだったが、今年は実際のラリーでフォード・フィエスタR5をドライブする経験をバーチャルのラリーでも活かし切ったエーツが4:15.356と、バディウの4:17.846に2秒以上の差をつけて下し、ファイナルへの進出を決めた。
ファイナルの残り一枠を争う対決は、ボリビアのマルコ・ブラシアと、スウェーデンのオリバー・ソルベルグとの顔合わせ。実際のラリーではアルゼンチン戦での2回の参戦は酸いも甘いも経験しているブラシアだが、バーチャルの世界では運気をつかみ、ほぼ完璧な走りで4:13.353をマーク。月曜日の予選では全体トップのタイムをマークしていたソルベルグが4:16.130に終わった結果、ブラシアがファイナルへ進出することとなった。
この結果、ファイナルはMスポーツ・フォードのドライバーを務めるエーツと、現WRC3リーダーのブラシアが、エルコンドールとクチラ・ネバダの2ステージで対決する。この模様は4月23日、中央ヨーロッパ時間21時(日本時間24日4時)からWRCの公式Facebookページでライブ中継される。
セミファイナルの模様を含め、WRC.comでも、これまでの対決の模様を収めた動画を公開している。