新型コロナウイルス(COVID-19)の流行問題が続いている状況を受け、アイルランドターマックラリー選手権は4月28日、2020年の選手権をキャンセルすることを決断した。現状を取り巻く環境を鑑みて、競技委員会や主催者団体の役員は今年の選手権そのものをキャンセルするという決断に至った。
アイルランドと英国では両政府が公共の場での集会を制限している。アイルランドターマックラリー選手権は今季、2月2日のガルウェイインターナショナルラリーから9月26‐27日のコーク20ラリーまで、全6戦で構成。開幕戦は終了していたが、3月14‐15日に予定していた第2戦ウェストコークラリー以降、残り5戦は延期またはキャンセルとなっていた。選手権は、COVID-19の影響から市民を守るために今回の決断に至ったとしている。
2020シーズンのキャンセルをこの時点で決断したことで、選手権は2021年を素晴らしいシーズンにするために専念していくとしている。それまでは、家に留まり、地元自治体からの制限やガイドラインを遵守しようと呼びかけている。
アイルランドターマックラリー選手権のチェアマンを務めるコールマン・ヘガルティは「苦渋の決断だったが、選手権に関わるすべての人々を最優先した結果だと信じている。この難しい時期のなか、登録してくれた競技者、スポンサー、ファン、みなさんの理解と応援に感謝している。来年、完全な形で選手権を行うことを楽しみにしている」とコメントしている。