新型コロナウイルスの影響で競技が開催できない日々が続くなか、形を変えてオンラインで活動するプロジェクトがいろいろ盛り上がっていますね! 競技勘をキープするという点では、eスポーツは絶好のツール。本当にこの時代にインターネットがあってよかった!
ラリー系では、Dirt Rally 2.0を使った全6戦のシリーズ「#Solberg World Cup」が、第2戦の時点で1万3000人を超える参加者を集めて大盛況です。このシリーズを立ち上げた、ご存じオリバー・ソルベルグが、自身のeスポーツ歴やカップに向けての思いを話してくれました。
──現在開催されているSolberg World Cupについて教えてください。
「このクラブをつくろうと思った一番の目的は、COVID-19に関連して、みんなとなにかできることはないかと思ったから。それぞれ自宅で過ごす時間が長く、孤独を感じてしまいそうな時でも、みんなと繋がっていられる気持ちにもなれるからね。実際に本当にたくさんの人が参加してくれている。いまでは1万3000人を超えて、DiRT Rally 2.0の最大級のクラブになっているんだ」
──ゲームと実戦、ドライビングという点で一番の違いはどこでしょう?
「DiRT Rally 2.0では、実際のラリーカーをドライビングするのに比べて、格段にハードにプッシュすることができる。たくさんリスクを負えるからね。何度もステージを練習できるし、満足できなければどこからでもリスタートできる。でも、実際のドライビングのように、Solberg World Cupで一度、ステージがライブになれば、チャンスは1回だけだ! 僕のSymには、自分のラリークロスマシンで使っているアルコンのブレーキシステムを装着していて、ペダルのフィーリングはまったく同じなんだ。最高にクールだよ!
自分のドライビングスタイルに合わせるためには、たくさんセッティングが必要だし、常に試行錯誤を続けて、そのたびに精度を上げている。レースの週末には、父さんが僕のチーフエンジニアになって、マシンを理解することや、僕が助けを必要とする時に手伝ってくれている。
それでも、ラリーの雰囲気が恋しいよ。それに、チームのスタッフや、なんでも直してくれる心強いメカニックたちのこともね!」
──eスポーツならではの楽しさとは?
「eスポーツでは、本当にたくさんの人が集まって同じ経験を共有しているところが大好きだ。大勢の人が参加して楽しむことができるんだよ。みんなが一緒にドライブできるし、ファンに見てもらったり、自分と対戦できるんだから、すごくクールだ。実際だったら起こるようなアクシデントに遭うことなく、思い切りプッシュすることができる。本当に楽しいよ。コ・ドライバーのアーロン(ジョンストン)がいないのは寂しいけど、フィル・ミルズ(ペター・ソルベルグのコ・ドライバー)の声を聞けるのがうれしいよ。すごくいい声をしているし、実際にラリーに出ている時そっくりなんだ。メーカーがこのゲームを製作していた時、フィルはスクリーンの正面に座って、いくつもの違うシナリオをしゃべっていたんだ。本当にいいコ・ドライバーだし、ドライバーが聞くべきことはなんなのかを理解しているからね」
──Dirt Rally 2.0は、ラリーシミュレーターとしてどんな点が活用できそうですか?
「セットアップは実際とほとんど同じで、実際のラリーでできることと近いよ。ブレーキペダルはどんなフィーリングがいいかとか、ステアリングの変更を決める時にも、たくさんの選択肢を試すことができる。本当に楽しいレーシングゲームだし、すごくリアルに再現されている」
──ゲームはずっと前からプレイしていたのでしょうか。それとも今回のために始めたのですか?
「正直言うと、物心がつくころからずっとゲームをやってるよ。Dirtシリーズはこれまで全部やったよ。レーシングゲームのなかでも、お気に入りのソフトなんだ」
──Solberg World Cupは、その賞典も魅力のひとつだと思います。
「そうだね。選手権の総合チャンピオンは、米国のシアトルにあるDirtFishラリースクールで、ペアで僕のドライビングレッスンを受けることができるんだ。旅費などの経費も全部コミコミだよ。素晴らしいチャンスだし、また本当のラリーマシンに乗れることを僕も楽しみにしている。そのほか、開幕2戦でサポートしてくれたHTB Racing や Circle K のようなスポンサーからも、ステキな賞が用意されている。こんな時期だけど、このプロジェクトを盛り上げてくれようと協力してくれたみなさんに本当に感謝しているよ」
──現在、Solberg World Cupは第2戦が開催中ですね。
「このゲームのトップに立つプレイヤーもたくさん参加してくれているよ。彼らはみんな素晴らしいプレイヤーだから、トップに近づくのは本当に大変なんだ。なかでも、開幕戦のHTB Racing ラリーモンテカルロでトップ10に入ったKAZUNOKOTAはスゴいよ。彼は間違いなく注目選手のひとりだろうね!
今は、みんなが大変な時期だけど、このプロジェクトでみんなが明るい気持ちになってくれるといいな。ぜひ、気軽にSolberg World Cupに参加してみてね。詳しいことは僕のFacebookページ (@OliverSolberg01)で紹介しているよ。いつでも待っているからね!」
#staysafe #stayhome
現在、ラリープラスの公式ツイッターでは、ラリージャパンを振り返る写真投稿「#ラリージャパンの思い出掘ってみた」が賑わっていますが、投稿していただいた写真のなかには、まだ幼かったオリバーの姿も。あんなに小さかったのに、すっかり成長してeスポーツイベントを仕切るまでになっているとは! なんだか感慨深いです(勝手に親戚目線・笑)。
この#Solberg World Cupには、ラリプラスタッフからも、オダパカとオーストラリア在住の特派員マットくんが参戦中。現在、第2戦Varmlandをアタック中です。参戦の模様は随時、ラリープラスの公式ツイッターやブログで紹介していますので、こちらも応援よろしくお願いします!
実際のラリーマシンに乗るオリバーや、ドライバーのみなさんの雄姿を見る日が1日でも早く戻ってくるように、今は#Stay Safeで、みんなで楽しみましょう!
Solberg World Cup公式ページ
https://www.oliversolberg.com/solbergworldcup