実質上の2020年ERC開幕戦となるラリーディローマ・キャピターレ(イタリア、ターマック)は、7月24‐26日の開催に向けてエントリーを開始したことを発表した。イベント公式サイトでは、特別規則書、イベントプログラム、アイテナリー、ラリーマップ、新型コロナウイルス(COVID-19)対策のガイドラインなどの関係書類も発行されている。
COVID-19に関しては、人口6000万人に対し、死者3万人超と深刻な被害が発生したイタリア。早々に開催に向けて準備を進めるなか、ウイルス感染防止対策を施しての運営体制にも注目が集まる。
主催者であるモータースポーツ・イタリアとイタリアのASNであるACIスポーツは、モータースポーツ・パス(Motorsport Pass)のプラットフォームを立ち上げたことも発表した。選手、チームスタッフ、オフィシャルから観客まで、イベントにかかわるすべての関係者がスマートフォンのアプリやwebサイトから、自分が参加する属性を登録するというもの。イベントに関連する全員が登録を行わなくてはならず、各カテゴリーに登録できる人数や、それぞれにアクセスできるエリアを制限する。
このシステムを使うことによって、それぞれのエリアにアクセスする人数をコントロールすることが可能となる。例えば、観客に関しては、500㎡に入れる人数を最大50人とし、ソーシャル・ディスタンスを確保。登録時には、人数に余裕があれば登録を行うことができ、最大人数に達している場合は、余裕が残っているエリアを表示することができるという。