eスポーツWRCは、トヨタ・ガズーレーシングとタイトルパートナーとしての複数年契約を結んだことを発表。2020年のチャンピオンにはトヨタGRヤリスのロードカーが贈られることになった。
eスポーツWRC presented by トヨタ・ガズーレーシングは5度目のシーズンを迎えており、11戦中7戦のポイントでグランドファイナルへの進出を争う。
プラットフォームにWRC公式ゲーム「WRC8」を使用するこのシリーズでは、トヨタGRヤリス獲得を目指して何千人ものプレイヤーが挑戦する。トーナメントには、モンテカルロ、アルゼンチン、フィンランドなど実際のWRCの伝統ラリーでも使用される名門ステージが多く含まれている。
WRC8は、ゲームメーカーのNacon、開発スタジオであるKTレーシングが、WRCの商業権を所有するWRCプロモーターのライセンスを受けて発売しているもの。WRCプロモーターのマネージングディレクター、オリバー・シースラは近年のeスポーツの成長に注目し、特に新型コロナウイルス(COVID-19)の流行により世界中でモータースポーツ活動が中断しているなか、活発に活動を続けていることを挙げる。
「現実での世界でのイベントがCOVID-19の影響を受けているなか、eスポーツはモータースポーツの競技のスリルをファンが楽しめる方法として存在感を高めている」とシースラ。
「eスポーツWRCはこの5年の間に成長を見せ、モータースポーツ界でのバーチャル競技を牽引するシリーズのひとつとなっている。WRCマニュファクチャラーであるトヨタ・ガズーレーシングがこのトーナメントに参入してくれることを心から歓迎する」
Naconとトヨタ・ガズーレーシングとの合意は、WRC8、その最新版であるWRC9のプロモーション活動にまで拡大している。WRC9は9月に発売が予定されている。
「eスポーツWRCを作り上げた時からの自分たちの成長を、とても誇らしく思う」とNaconの発行者代表、ブノワ・クレール。
「オフロードレースゲームのファンにとって絶対に見逃せないイベントとなった。トヨタからのサポートのおかげで、2020年は心強い支援を得た。WRC eスポーツがさらに成長を続けることが待ち切れない」
トヨタ・モーター・ヨーロッパのプロダクト兼マーケティングマネジメントディレクター、アンドレア・カルッチは「eスポーツWRCのパートナーとなって世界中のファンにラリーの興奮をもたらせることをうれしく思う」と語る。
「トヨタ・ガズーレーシングの柱のひとつとして、モータースポーツやスポーツカーをより多くの人々に親しんでいただき、マシンを愛する新しい世代を育てるためにも、eモータースポーツは鍵となる存在。eスポーツへの関心が高まり、我々のスポーツカーのラインナップも増えていることから、我々のブランド価値を高め、既存の製品をよりコンシューマーやファンのみなさんに身近に感じていただくために、パートナーたちと協力することを楽しみにしている」
2020年のeスポーツWRC presented by トヨタ・ガズーレーシングは現在、レバノンのコンペティター、Sami-Joeがラリーポルトガルでシーズン2勝目を挙げ、2017年&2019年のチャンピオン、Lohan ‘Nexl’ Blancをかわして首位に立っている。今シーズンは残り4戦となっている。
WRC公式ビデオゲーム、WRC8は、PC、Xbox One、PlayStation4、Nintendo Switchに対応している。