スウェーデン国内でラリーイベント開催、オリバーとパニラのソルベルグ親子が優勝 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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スウェーデン国内でラリーイベント開催、オリバーとパニラのソルベルグ親子が優勝

©Swedish Rally Lockdown / Tony Welam

スウェーデンのトップドライバーが集結した無観客のラリーイベント『ラリースウェーデン・ロックダウン』が6月7日にトルスビーで開催され、オリバー・ソルベルグが義理の従兄弟にあたるポンタス・ティデマンドを抑えて優勝を飾った。

イベントは、WRCでも使われる2.50kmのトルスビー・スプリントを使用。イベントはシェイクダウンから始まり、予選、セミファイナルと進行し、優勝を決めるファイナルA、セミファイナルの敗者によるファイナルBが行われた。ステージには合計7台のカメラが地面に設置されたほか、各マシンのオンボードカメラ、さらに上空からもドローンによる映像が収められた。

フォルクスワーゲン・ポロGTIを駆った18歳のオリバーは今回、母であるパニラをコ・ドライバーに迎えての親子エントリー。招待選手のみで行われたこのイベントにはスウェーデンのモータースポーツ界からビッグネームが集まったが、その中でも予選からトップタイムをたたき出すなどスピードを見せた。雨が降り始める中、セミファイナルでは2016年の世界ラリークロスチャンピオン、マティアス・エクストロームを破り、ウエットグラベルとなったファイナルでは、1回目の走行を終えた時点で0.8秒のアドバンテージを築き、2回目はその差をさらに0.3秒広げるなど、2本ともティデマンドを上まわって最終的に1.1秒差で優勝を飾った。

「最高に楽しかったよ。道は終盤、かなりラフになってきたので、ポンタスよりも上に留まるためにハードにプッシュしていたからトリッキーだった」とオリバーは語る。
「最後は本当に接戦だったけど、勝てたことは自分にとっても母にとっても特別なこと。マシンに乗ったのは久しぶりだったので、このイベント開催を実現してくれたすべての人たちに心からの感謝を伝えたい。本当に素晴らしい仕事をしてくれたと思う」

Swedish Rally Lockdown

Swedish Rally Lockdown / Tony Welam
Pontus Tidemand


Swedish Rally Lockdown / Tony Welam
Pontus Tidemand

元WRC2チャンピオンのティデマンドは、2018年のジュニアWRCチャンピオン、エミル・ベルクビストをセミファイナルで下した。ベルクビストは予選では、オリバーにわずか0.1秒差のセカンドベストをたたき出しており、Bファイナルではエクストロームに勝利している。
また、ジュニアWRCの元チャンピオン、パー‐ガンナー・アンダーソン(フォード・フィエスタ)は予選で転倒、リタイアとなった。

ラリースウェーデン・ロックダウンのディレクターを務めたグレン・オレッソンは、スプリント形式でイベントを行ったことで、エキサイティングな接戦になったと語る。
「世界中のすべてのスポーツと同様、ラリーも3月以来、新型コロナウイルスの影響で開催ができなくなっている。今回、我々はエンジンを再始動させた。道がウエットでマディになり、どんどんトリッキーとなるコンディションのなか、スリリングなアクションを楽しむことができた」とオレッソン。
「優勝したオリバーとパニラを祝福するよ。ポンタスも勝利を目指して、最後の最後まで全力を尽くしてくれた」

新型コロナウイルス(COVID-19)の世界流行が広がり、その影響を受けて世界中で数々のイベントが中止や延期に追い込まれている中、トップレベルのラリーイベントが開催されたのは初めて。厳しい感染対策を行う一方、観客を入れずにテレビ番組のための開催とし、この模様はスウェーデンのテレビ局、SVT1で放送された。WRCプロモーターは、海外のテレビ局向けに1時間のハイライト番組を製作する予定にしており、WRC+でも8日月曜日夜(ヨーロッパ時間)から公開するとしている。

Swedish Rally / Tony Welam

ラリースウェーデン・ロックダウン 最終結果
1 オリバー・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) 3:25.0
2 ポンタス・ティデマンド(シュコダ・ファビアR5 Evo) +1.1
3 エミル・ベルクビスト(シュコダ・ファビアR5 Evo)
4 マティアス・エクストローム(シュコダ・ファビアR5 Evo)
5 ヨンナ・イーソン(三菱ミラージュR5)



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