2020年のWRCシーズン再開初戦を9月4‐6日に開催することになったラリーエストニア(グラベル)の主催者は、観客向けの観戦チケットの販売は「非常に限定された数量」になることを明かした。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによる影響による様々な問題、特にソーシャル・ディスタンスや大人数での集会制限が求められることに対応した。
イベント主催者からの発表では「ラリーエストニアは、COVID-19の状況に係るあらゆる案件やコンディションに準じて開催される。エストニア政府による覚書により、ラリーエストニアでのコロナウイルスのリスクを最小限に抑えることを目的とした特別委員会を設置する。この委員会は、エストニア・レスキュー隊、エストニア警察、国境警備隊、エストニア道路管理部、エストニア保健省、森林管理省、内務省の代表者で構成。ここにFIAとWRCプロモーターが、モータースポーツの観点からの国際的なノウハウを投入する」としている。
エストニア東部タルトゥにある国立博物館の敷地を拠点とするこのイベントは、競技走行を通常のWRC開催フォーマットの3日間ではなく2日間での開催となる。観戦チケットの発売開始は8月10日を予定しているという。
一方で主催者は、周辺の宿泊施設が不足していることから、イベントに訪れる人のために、周辺住民に向けて民泊の提供を呼びかけている。
(Graham Lister)