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WRCトルコ、開催繰り上げ決断のデッドラインはあと一週間

©Hyundai Motorsport GmbH

2020年のWRCカレンダーにイプルーラリーが加わるかどうかの鍵を握るラリートルコ(グラベル)について、主催者、FIA、WRCプロモーター間では、現状の会期(9月24‐27日)から一週間繰り上げて、9月17‐20日に開催できるかどうかの話し合いが続いている。

WRC初開催を目指すイプルーラリーは、様々なプランが進行中であることに加え、ロジスティクス面での理由からも会期を動かすことができない。トルコの会期調整で折り合いがつけばベルギーのイプルーラリー(10月2‐4日)をカレンダーに追加することができ、チーム陣営は非常に多忙なプランに挑むことになる。

ラリーエストニアがフィニッシュを迎えるのは9月6日。ラリードイツは10月15日から、その後ラリーサルディニアは10月29日にスタートを迎える。

Mスポーツ・フォードの代表、リチャード・ミルナーは、ラリートルコ向けのロジスティクスに追加の手配を行うためには、来週までには回答が必要だと語るが、この過密スケジュールは、財政面ではプライベート体制であるチームにとっては懸念すべき状況であることを明かした。

「イプルーに参戦することは可能だ。しかしかなりの負担になるし、何か問題が起こればすべてが台無しになってしまうというリスクは出てくるが」とミルナー。

「エストニアは高速ラリーだし、トルコはカレンダーで最もハードなラリーだ。このイベントの間、英国に戻ることはできないので、現地で準備を行わなくてはならない。3戦連続で同じマシンで走らなくてはならなくなる。他のチームはマシンを交換する体制が整っているが、残念ながら我々にはない。WRC全体にとってチャレンジではあるが、特にMスポーツにとっては大きな試練だ」

イプルーラリーをWRCカレンダーに入れることを嘱望しているのはWRCプロモーターで、イベントを開催することで利益を生んでいる。2020年のWRCカレンダーは当初、全14戦で構成されていたが現状は8戦に縮小しており、ドイツ拠点のこの団体が被る財政的な損失は、数百万ユーロとなっている。
(Graham Lister)



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