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ピレリがサルディニアでWRC用タイヤのテストを開始

©PIRELLI

2021年からWRCにタイヤを単独供給するピレリが、7月14日から2日間のプライベートタイヤテストをサルディニアで開始した。初日のこの日はグラベル、2日目はターマックを予定している。

オリジナルのカラーリングを施したシトロエンC3 WRCに乗り込むのは、既報のとおりアンドレアス・ミケルセンとアンデルス・ヤーゲル。フォルクスワーゲン、シトロエン、ヒュンダイをワークスドライバーとして渡り歩いた経験を活かして、2021‐2024年にWRCに単独供給を行う最新世代のピレリ・スコーピオン(グラベル)、P Zero(ターマック)の開発を担う。

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このテストプログラムは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染流行により中断していたが、ピレリは来年1月18‐24日に開催されるラリーモンテカルロから新タイヤを投入する計画は予定どおりに進んでいるとしている。

テストを総括するのは、ピレリのラリー活動マネージャーを務めるテレンツィオ・テストーニ。サルディニアで開発テストに帯同している、選りすぐりのリサーチャーチームを率いるほか、ミラノの施設でも、さらに多くのピレリが誇るリサーチや開発のエキスパートが携わる。今回のテストでは、基準となるベースラインを作り、パワーとダウンフォースが向上した最新型のWRカーの走りがタイヤの摩耗、パフォーマンス、デグラデーションにどのように影響するか分析することを目指しているという。

「グラベルでテストを行う時は、こうした点が特に重要となる」とテストーニは説明する。
「WRCの80%がグラベルラリーだ。幸い、我々がテストを行っているグラベルのコースは、以前、ラリーイタリアでも使用されており、世界で最も過酷なグラベルステージのひとつなんだ」

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30度を超える厳しい暑さも試練となる。かつてWRCで使用されたステージを選んだのは熟考のうえで、開発プログラムで再びこのステージに戻ってくる際、すでに確立されている様々なポイントを参考にすることができる。

「開発を的確に進めるためにも、念入りに取り組むことが重要だ。すでに試したことがあり信用できるタイヤをスタート地点とし、それから色々なプロトタイプを使って、どの部分にパフォーマンスや耐久性を加えていけるかをチェックしていく。サーキットと違って、ラリーでは道やグリップのコンディションが常に変化していくので、こうした課題が特に難しい。しかし将来、この道に戻った時に、自分たちがプロトタイプに行った変更がどのようにパフォーマンスにつながるかを確認していく」

ピレリのテストチームは、1日の走行距離として、WRC戦の1日分の走行距離を上まわる200km近くを走り込むことを目指している。サルディニアでの2日間のテストの後、ピレリのエンジニアが結果のデータを分析。プログラムは来月も続くとしている。

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