WRCフィンランドに続いて、フォルクスワーゲンが地元ドイツで若手を走らせる。ドライバーはクリスチャン・リーデマンとハンス・ウェイスJr.のふたりだ。
7月末に開催されるWRCフィンランドにはすでに、アンドレアス・ミケルセンとジョーナス・リンドロスがシュコダ・ファビアS2000での参戦を決めている。今回のリーデマンとウェイスJr.の参戦もフォルクスワーゲン・モータースポーツによるもので、来る2013年からのフォルスクワーゲン・ワークス入りをアピールするチャンスだ。
ドイツ人のクリスチャン・リーデマンは23歳(写真左)。2009年はドイツ国内選手権にシトロエンC2 R2で、2010年はフォード・フィエスタR2でWRCやJWRCに参戦してきた。ADACスポーツ財団の支援も受けてきている。今季はWRCアカデミーにエントリーし、開幕戦ポルトガルでは3位に入賞。S2000マシンであるファビアに乗るのは今回が初めて。ドイツはWRCアカデミーも併催だが、WRCアカデミー1戦を捨てることになるようだ。
一方のハンス・ウェイスJr.はオランダ人の24歳(写真右)。オランダ国内選手権やWRCに三菱ランサーで参戦したのち、2008年からはシトロエンC2 R2、2009年はC2 S1600でWRCに参戦。2010年にはJWRCでアーロン・ブルカルトに次ぐポイントランキング2位、それもブルカルトの80ポイントにわずか4ポイント差の76ポイントだった。先日開催されたIRCイプルーではシュコダ・ファビアS2000でフレディ・ロイクス、ブライアン・ブフィエに続く3位と大健闘。今後が期待されるドライバーのひとりだ。
「WRCドイツは若い才能を見いだすための2度目のチャンスだ」とフォルクスワーゲンのクリス・ニッセン。本格参戦まであと2年だが、フォルクスワーゲンは着々と彼らを世界一に導くドライバーの準備に取りかかっている。