IRC第6戦アゾーレスのデイ3は20km以上の2カ所のSSのループとSSSで5本のSSを擁する。デイ2終わって1.3秒差で競い合っていたユホ・ハンニネンとアンドレアス・ミケルセンの戦いは、この最終日の5本のSSに委ねられた。
オープニングのSS13はミケルセンがベストタイムで首位を奪取。しかし、続くSS14ではハンニネンが逆転。「最終サービスで、我々はユホを追いかけることをやめた。より多くのポイントを獲得できた」と語るミケルセンが2位を選び取り、ハンニネンが今季3勝目を挙げた。WRCフィンランドには、ユホ・ハンニネンがシュコダより、ミケルセンがフォルクスワーゲンより、ともにシュコダ・ファビアS2000で参戦予定。ふたりのWRCでの戦いにも注目だ。
以下、ハンニネンのチームメイトであるヤン・コペッキーが徐々に順位をアップし3位。4位はプジョー207S2000のブライアン・ブフィエ、SS17でベストタイムをマークしたパトリック・サンデル(シュコダ・ファビアS2000)が5位。グループN勢トップは、6位のリカルド・モウラ(三菱ランサーエボリューションIX)だった。
インプレッサ初ドライブの奴田原文雄は、9番手タイムなど慣れないインプレッサR4で堅実な走りを披露し、総合11位でフィニッシュ。
デイ2でリタイアした新井敏弘は総合リザルトは残らないもののデイ3に出走。SS15、16で6番手タイムをマークするなどS2000勢に匹敵するスピードを見せた。