Mスポーツは今週、フォード・フィエスタRS WRCの変型版とも言える「フィエスタRRC(リージョナルラリーカー)」を、グレイストークフォレストにある本社のテストコースで発表した。
フィエスタRRCはフィエスタRS WRCをベースとしたマシン。30mmのリストリクターへと変更され(WRカーは34mm)、外観はWRカーと同様に押し出しの強いエアロが装着されているが、地域選手権のレギュレーションに合わせるために空力面での変更もなされている。最大の特徴は、このRRC仕様から6時間でWRC仕様に変更できるパーツキットも用意される点だ。
フィエスタRRCの実際の走りは、MスポーツのYouTubeチャンネルで見ることができる。
同時に、フィエスタMS1も登場。こちらはフィエスタR2を補完するもので、フォードのマシンによるラリー活動のファーストステップという位置づけだ。ここからR2、S2000、RRC、そして最後にRS WRCへとステップアップすることができるとしている。
基本的なコンポーテンツはR2と同様で、安全性やアンダーボディの保護キットを提供しているが、エンジンとトランスミッションは標準のまま。ただし、MS1はパーツによってR2仕様にアップグレードできるオプションを提供する。
現在もIRCやSWRCではMスポーツ製フィエスタS2000が一線級マシンとして活躍しており、WRCアカデミーではフィエスタR2がワンメイクマシンとして毎戦20台近いエントリーを集めているが、このMS1とRRCの登場で、さらに世界的なラリー人口の拡大が狙えると、Mスポーツのマルコム・ウィルソンは語っている。
「我々はフィエスタRRCとフィエスタMS1によって、選手たちのラリーのキャリアを助け、競合他者よりも高い柔軟性を提供することができてとてもうれしい」
フィエスタRRC -Facebookページ-
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