先週、イタリアのローマでようやく今季の開幕を迎えたERCだが、ポルトガルでの2戦目となるラリーをカレンダーに追加し、ポルトガル連戦を行うことを検討している。ただし、候補に挙がっているイベントは本土での開催だ。
ERCでは第3戦のアゾレスラリー(グラベル)を9月17‐19日にポルトガル領アゾレス諸島で開催を予定しているが、ポルトガル本土で10月3‐4日に開催されるターマックイベントのラリーファフェ・モンテロンゴの主催者は、ERC戦としての開催に向けてERCのプロモーター、ユーロスポーツ・イベンツと話し合いを行っている。今季のERCカレンダーは当初全8戦で構成されていたが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染流行の影響で2戦がキャンセルとなり、現状は全6戦となっている。
モンテロンゴが視野に入れているプランは、アゾレスラリーが開催されるサンミゲール島から全チームの車両を船で移送し、9月24日までにリスボン近郊のセトゥーバル港への着岸を目指すというもの。これにより、チーム陣はマシンのスペックをグラベルからターマックにコンバートする時間を確保することができる。
ラリーファフェ・モンテロンゴはポルトガル地方選手権の一戦で、今回が25回目の開催。ファフェ市議会とポルトガルのASN、FPAKからの支援を得ている。
(Graham Lister)