今週開催されるERCラリーリエパヤに5年ぶりに参戦するクレイグ・ブリーンだが、過去のリエパヤ参戦の経験はそれほど役に立たないだろうと考えているようだ。
ブリーンは2013年、プジョー207 S2000で初めて参戦したラリーリエパヤを2位でフィニッシュ、翌年は同マシンで3位に食い込み、2015年は208 T16で優勝を飾っている。これまでの開催は春の終わりや秋の初めだったが、第8回目となる今回は初めて真夏の開催となる。
「過去に優勝も果たしたラリーだが、その時はスノーだったので明らかに今回はまったく違うコンディションになる」とブリーン。
「自分の理解では、似たようなステージが使われるようだが、今回はグラベルだ」
今季のブリーンのERC参戦活動は、MRFタイヤの開発プログラムの一環。その初戦となったラリーディローマ・キャピターレは、開発初期段階のMRFのターマックタイヤで挑むことになったが、見事4位で終えている。
「チームMRFタイヤで参戦したイタリアは、とてもいいラリーになった。グラベル戦となるラトビアはまったく違うチャレンジになるが、タイヤの開発を続けていく」と語るブリーンは、イタリアではBRCレーシングが走らせるヒュンダイi20 R5をドライブした。
「今回はMRFでの初めてのグラベルイベントだが、いいペースを出して、たくさん学び、できる限り速く走りたい」
このリエパヤでは、ERCローマ戦を制したアレクセイ・ルキヤナクがトップシードとなっているほか、WRC2のスタードライバー、マッズ・オストベルグ、昨年のラリーリエパヤの覇者であるオリバー・ソルベルグとエントリーリストには強豪が名を連ねる。また、元WRCワークスドライバーのアルミン・シュバルツの15歳の息子、ファビオが併催の国内戦にエントリーしていることも話題となっている。
ラトビア西部、リエパヤとタルシの間に拠点を置くこのイベントには、8月15‐16日の2日間に10SS・177.87kmのステージが設定される。
(Graham Lister)