9月4‐6日に迎えるWRC再開戦ラリーエストニアで、母国初のWRC戦にドライバーズチャンピオンとして臨むオィット・タナックが、8月21‐22日に開催されるサウス・エストニアラリー(グラベル)にヒュンダイi20クーペWRCで参戦する。このラリーには、セバスチャン・オジエ、エルフィン・エバンスとトヨタのワークス勢のほか、タナックのチームメイトであるティエリー・ヌービルの参戦も見込まれている。
タナックは7月下旬に同じくエストニアで行われたビル・ラリーで勝利を飾っており、母国の国内戦ラリーに参戦するのは、今季これで2度目となる。また2週間前にはイタリアのターマック戦、ラリーディアルバにも参戦しており、今季から駆るi20クーペWRCの理解を深めた。
「いいセッティングを見つけたよ」とタナックは語る。
「同じステージを3ループしたので、マシンを変更するとどのような動きになるのか理解を深めることができた。道は荒れていたが、それでもすごくよかったよ」
このイベントはヌービルに続く2位でのフィニッシュとなっているタナックは、イベント序盤はセッティングが合っていなかったことを認めているが、最後のループで合わせ込んだようだ。
「自分たちにとって、このイベントはテストのようなものだった」とタナック。
「それに(セッティングを間違えた)経験はいい勉強になったし、マシンにとってもいいデータになった。とてもいい何かをつかんだという手応えがあるよ。マシンのターマックでのフィーリングはいい。選手権争いはタイトになるだろうし、今年はあまり参戦のチャンスがない。ここまでいい経験がたくさんできたし、大きな後押しになる」