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FIAがゲームで若手ドライバー発掘、ジュニアWRC参戦も視野に

©FIA

FIAはWRC公式ゲームのWRC9を使用して才能ある若手ラリードライバーをワールドワイドに発掘し育成するプログラム、FIAラリースターを立ち上げたことを発表した。ゲームのアクセサリー会社NACON、製作スタジオのKTレーシングと連携し、12月から用意されるWRC9のダウンロードコンテンツを使って、2020年12月からスタートする。

WRCが展開するeスポーツラリー活動としては、すでに公式ゲームのWRCシリーズを使用してeスポーツWRCが展開されており、WRCと連動させたシリーズ展開で多くの才能あるプレイヤーを輩出している。このゲームの最新版となるWRC9では、未来のドライバーとなり得る才能発掘を目指した革新的なプログラムのための専用プラットフォームという、新たなステップを踏み出すことになる。

FIAラリースターの対象となるのは、17〜26歳の全プレイヤーで、複数回の選抜を行って最も期待の持てるドライバーに絞り込み、FIAが監修するトレーニングとコーチングプログラムに参加できるチャンスを与える。女性1名を含む7人のファイナリストは、国際舞台でのキャリアを積み最終的にジュニアWRCに参戦できるチャンスを目指すことになる。

最初の予選は2021年にスタート。自分のゲーム機またはPCでWRC9を使用し、FIA Rally Star DLCに参加できる対象年齢のプレイヤーなら、誰でも参加できる。

「革新的でグローバルなFIAラリースタープログラムが目指すのは、世界各地の若手ドライバーにそのポテンシャルを発揮させる環境を作ることで、育成プログラムの新しいソリューションを構築することにある」と、FIAラリーディレクターのイブ・マトンは語る。
「このプロジェクトをNACON、KTレーシングに提案したところ、その情熱を発揮してくれた。最高の候補者を選抜するうえで、WRC9以上に優れたプラットフォームはない。WRCは、全大陸のファンとともに活動していきたい。多くのファンが、マシンに乗ってみたいという夢を持っているし、我々はこの競技をより身近なものにしたいと思っている。FIAラリースターと、デジタル版のWRCであるWRC9を通して、こうした情熱がこれまでにないほどシンプルに活かすことができる」

「考えとしては、将来のラリーのスタードライバーに、プロフェッショナルのドライビングキャリアを踏み出してもらおうというもの。WRC9は非常にエキサイティングな仕上がりで、我々が近年取り組んできた作業のすべてが最良の形となった作品のひとつだ」とWRC9製作スタジオであるKTレーシングの創設者でCEOのローマン・ビンセント。
「eスポーツWRCは多くの才能あるプレイヤーを発掘するなどすでに成功を収めているので、FIAラリースターではどんなファイナリストが誕生するのか、今から待ち切れない」



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