WRCドイツの開催キャンセルに伴い、会期を10月8〜11日に再変更したラリーイタリア・サルディニア。オートモビルクラブ・イタリア(ACI)の総裁、アンジェロ・スティッキは、他の選手権との兼ね合いを見ながら会期を確定させるのは難しい作業だったと語った。
WRCサルディニアは、シーズン当初は例年どおり6月に開催を予定していた。ところが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染流行を受けて、10月末に変更。さらにCOVID-19の影響で同国内で開催が追加されたF1グランプリと日程が重なったことで、さらに会期の調整を図っていた。そこにWRCドイツが開催を断念。最終的にWRCイタリアラウンドは、気候条件も日照時間もより恵まれた10月上旬で落ち着くこととなったが、そこに至るまでは紆余曲折があった。
「ACIでは、2020年のラリーイタリア・サルディニアの新しい会期を固めるために、必死で取り組んでいた」とスティッキは語る。
「最適な会期を見つけるのは簡単ではなかった。すべての関係者が必要とする要件を満たし、サルディニア現地でも対応が可能な日程でなくてはならなかったからだ。今年は難しいシーズンとなっているが、F1グランプリをモンツァ、ムジェロ、イモラで開催することでも分かっていただけるように、ACIは競技を開催することで国内外のモータースポーツを守りたいのだ。個人的にも、これを実現するために全面的に支援してくれたサルディニア自治体に感謝したい」