スバル・モータースポーツUSAは8月28〜29日に開催される米国の国内ラリー選手権、アメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)第3戦オジブエフォレストラリーにトラビス・パストラーナとブランドン・セメナック、2台のスバルWRX STIをエントリーする。
ミネソタ州北部で開催されるこのイベントのステージはナロー&ツイスティ。コーナーも突然巻き込んでいくテクニカルな性格で、カレンダーのなかでも最もチャレンジングな一戦として知られている。
前戦のオハイオでマシンから出火するアクシデントに見舞われたパストラーナは今回、新たに製作したWRX STI VT20rをドライブ。コ・ドライバーにはリアノン・ジェルサミノを迎える。オーストラリア出身のジェルサミノだが、米国のラリー経験が豊富で、2015年にはクラス優勝や総合ポディウムを連発している。
「前回は、激しいシーズンの滑り出しとなったが、チームの信じられないような努力のおかげでマシンをオジブエに間に合わせてくれた」とパストラーナ。
「今年はいろいろな変化に対応していかなくてはならないが、オジブエはよく知っているラリーで過去に勝ったこともある。最初のステージからプッシュして、シーズンに勢いをつけていきたいね!」
カナダ出身のセメナックは、WRX STIでの2度目の参戦。先月に行われたオハイオでは米国のラリーで初めてポディウムに上がっており、ミネソタでもさらにペースアップを目指す。
「オハイオは夢中になって走り抜けたし、経験もたくさん積んだ。マシンへの自信も高まったし、次戦でもこの勢いをつなげていきたい」とセメナック。
「オジブエは2015年に、自分が初めて米国で参戦したラリー。実は、ここで初めてトラビスと会ったんだ! 素晴らしいステージだったことも覚えている。ツイスティだが、ソフトな路面でもグリップに自信を持っていれば速く走ることができる。前回よりもいいリザルトを出したいし、ポディウムでもひとつ上の段に上りたいね」
今季のARAは全6戦で構成され、現在2戦を終えた時点で2勝をマークしているバリー・マッケンナが選手権をリードしている。パストラーナとセメナックは、できる限り多くのポイントを獲得してマッケンナにプレッシャーを与えたいところだ。なお、今回もラリーは無観客での開催となるが、スバル・モータースポーツUSAは公式SNSチャンネルで情報を配信するとしている。