世界RXコウボラ第3戦:クリストファーソンが圧巻勝利 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
現地速報がすぐわかる! バックナンバーが読み放題。ラリプラLINE限定コンテンツ配信中

世界RXコウボラ第3戦:クリストファーソンが圧巻勝利

©FIAWorldrallycross.com

世界ラリークロス選手権は8月29日、フィンランドのコウボラで第3戦が行われ、ファイナルではヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ)が圧勝。今季2勝目をマークして、ドライバーズ選手権でのリードも広げた。

クリストファーソンは予選を終えた時点での中間リザルトでトップに立つと、セミファイナル1を制してファイナルのポールポジションを獲得。そのファイナルでもスタートからフィニッシュまで首位を譲らず、先週スウェーデンのヘリェスで行われた開幕戦に続いての今季2勝目を飾った。

「ファイナルは最高の内容だった」と会心のレースを振り返るクリストファーソンは、これが世界RXでの22勝目。このファイナルでも、2020年から始まったファスト・スタート賞を獲得した。
「1日を通してずっとスタートがよかったが、フィナルでもすごくよかった。その後はコースがセミファイナルと同じような感じだったから対応できるようになったし、ファイナルで行った小さな変更がうまく行った。今日はチームに感謝したい。この週末に向けて、ものすごくがんばってくれたし、特にこのコースを初めて走るマシンは僕らだけだったから、すごく難しかったが、プラクティス、Q1、Q2、Q3、セミファイナル、ファイナルと全部勝てて、本当にいい気分だ」

FIAWorldrallycross.com

このファイナルで衝撃的な世界RXデビューを飾ったのは、GRXタネコからヒュンダイi20でエントリーした地元フィンランドの国内チャンピオン、ユハ・ライトコネンだ。予選を4番手で通過するとセミファイナル2を制し、ファイナルではグリッド2番手からスタート。その後ろには、昨年の世界RX王者であるティミー・ハンセン、弟のケビン・ハンセンが並んだが、そのハンセン兄弟がフロントロウのふたりのペースに着いていくことができなかった。
「ヨハンと…もうひとり、彼の名前すら知らないけど、素晴らしい走りだった。もう、ペースの問題だった」とティミーが語るほど、鮮烈な走りを見せたライトコネンは、唯一クリストファーソンに食らいつく走りを見せて2位でフィニッシュ。GRXタネコのヒュンダイi20に今季初ポディウムをもたらした。
「とてもハッピー。とてもとてもいいチームだ。まったく予想外の結果。ファイナルではとにかくプッシュを続けた。無線でトッピ(ヘイッキネン)が情報を与えてくれていたが、とてもいい仕事をしてくれて、すごく助かった」とライトコネン。

FIAWorldrallycross.com

ティミーは、最終ラップでフィンランド期待のニクラス・グロンホルム(i20)を抑え切って3位に入り、今季初めてポディウムに上がった。
「大変なファイナルだった。3番手からスタートしたが、ライトコネンがジョーカーに入った時、順位争いができると分かった。無線で父が懸命に自分をプッシュしていた。特に最後に2周はそれこそ全力を尽くした。今日は3位が精いっぱいだったが、この結果には満足だ。先週のヘリェスから格段にステップアップした。先週は、ケビンは2位に入ったが、自分たちはペースが上がらず原因も分からなかった。今回は、自分たちの努力が報われたし、ポディウムに上がれて最高の気分」とティミー。

ALL-INKL.COM ミュニッヒ・モータースポーツのティモ・シャイダー(セアト・イビザ)が5位、ケビンはセミファイナル2のラップ1で決めたオーバーテイクが功を奏してファイナルに進出、6位フィニッシュとなった。

一方、先週の第2戦ファイナルで優勝しドライバーズ選手権2番手につけていたマティアス・エクストロームは、このファイナルへの進出を逃したが、選手権順位は死守。3番手にはハンセン兄弟が同ポイントで並んでいる。

このコウボラ戦は、前週ヘリェスに続いてダブルヘッダー開催。明日30日は第4戦が行われる。

世界RXコウボラ(第3戦) ファイナル結果
1 J.クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ) 4:04.669
2 J.ライトコネン(ヒュンダイi20) 4:07.779
3 T.ハンセン(プジョー208) 4:08.731
4 N.グロンホルム(ヒュンダイi20) 4:08.962
5 T.シャイダー(セアト・イビザ) 4:09.996
6 K.ハンセン(プジョー208)4:11.304



ラリプラメンバーズ2024募集中!!