アクロポリスラリー競技2日目デイ2はルートラキの西南エリアを中心に3本のステージをループする計6本のステージが設けられたが、さらにルートラキの東側に1本のSSが最後に加わる。そのスタート時刻は午後9時33分。久しぶりのナイトステージは今回の目玉である。
最初のループをすべて制したのは4番手スタートのセバスチャン・オジエ(シトロエンDS3 WRC)だった。オジエは1本目のSS7ではやくも2位に浮上。そしてセカンドループ最初のSS10ではついにペター・ソルベルグをかわしてトップに立った。
ループステージを終了しサービスに入った選手たちだが、全長17.71kmのナイトステージが残っている。暗闇のなか無風状態ではダストが大きな問題となるため、主催者はスタート間隔を3分に拡大。唯一ダストに影響されないのは1番手スタートのソルベルグだが、思うようにペースが上がらず。さらにコ・ドライバーのクリス・パターソンが途中でペースノートをロストし、ベストタイムから18.7秒遅れの4番手タイムに終わった。ソルベルグは「1日を通してルーズグラベルに苦しんだ。しかもSS9ではジャンクションをオーバーシュートして約10秒を失った。それでも戦略を使わなかったことは後悔していない」と、疲労のにじむ表情で1日をふり返った。
このステージでトップに立ったのはSS2番手タイムのローブだ。首位オジエはベストから22秒6遅れの6番手タイムで総合2位にダウン。総合4位は、1日を通してスピードが足らなかったミッコ・ヒルボネン(フォード・フィエスタRS WRC)。しかし3位ソルベルグとは1.5秒差でポディウムフィニッシュは十分に可能だ。そして5位にはヘニング・ソルベルグがつけるが、ヒルボネンから3分半以上遅れており自力での表彰台は難しい状況だ。以下6位マシュー・ウィルソン(フォード・フィエスタRS WRC)、7位キミ・ライコネン(シトロエンDS3 WRC)という順位になっている。