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WRCエストニア、COVID-19対策で各関係者をゾーン分け

©FIA

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染流行により3月以降、シリーズが中断していたWRCは、9月4〜6日に開催されるラリーエストニアで再開を迎える。

FIAはエストニア戦を取材するメディアに向け、COVID-19対策に関する段取りについての情報を通達。取材するエリアをゾーンで分けるなど様々な対応を求めている。

FIAのWRCメディア担当者は、ラリーエストニアがWRCカレンダーに追加されることが発表された直後の7月、エストニアを取材するメディアの数を把握するためにパーマネントパスを保有するジャーナリストに向け、エストニア以降の取材予定イベントの意向を問い合わせていた。開催まで1カ月を切った8月12日には、あらためて取材におけるガイドラインを発行している

FIAはすでにモータースポーツ再開のガイドラインを発行しているが、さらにラリーエストニア独自に、主催者が発行するラリーガイド2の対応を遵守することを求めている。エストニア政府は、ラリーエストニアのために国を訪問する関係者に向けて、独自の手段を承認している。

この中では、訪問者が自国、または出発する国で、出発の72時間前以降にPCR検査を受けて陰性であることを証明しなくてはならず、エストニア到着後は24時間以内に再び検査を受け、結果がでるまでは自主隔離に入らなくてはならないとしているなど、すでにイタリアやラトビアで開催されたERC同様の対応を求めている。

陰性が証明された後も、体調のチェックは随時行われるが、ラリーのために訪問した関係者の行動範囲はラリー関係の活動に限られ、公共の交通手段を使ったり、大人数が集まる場所に行くことなどはできない。さらにラリー関係のエリアも、HQ、サービスパーク、チームテントの高密度ゾーンと、それ以外の低密度ゾーンに分けられ、高密度ゾーンに入るにはそれぞれ事前申請が必要となり、同行のゲストなどが一緒に進入することも認められない。チームには、帯同するスタッフの人数も制限され、マニュファクチャラーズ選手権登録チームの場合、3台エントリーは71名、2台エントリーなら60名、プライベーターの場合は8名となる。

メディアに対しても、サービスパークでの通常の取材活動は制限されることが通達されており、立ち入ることのできるエリアもTVクルー以外は低密度ゾーンに限られる。一方、高密度ゾーンに入ることのできるメディアは、メディアセンターやメディアゾーンに入ることはできず、それぞれの対象者が行き交う状況を作らないように対策。さらに、この状況は状況に応じて随時変化することも触れており、厳戒態勢であることがうかがえる。

こうした取材制限に対応するため、記者会見は招待制で登録メディアを対象にオンラインで実施。対象メディアは質問を行うこともできるという。

9月4日にはシェイクダウンが始まる現地では、間隔を空けてデスクを配置したメディアセンターの様子も伝えられている。



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