アクロポリスラリー、デイ1のSSは全部で6本。だが、4本のSSは1度しか通らず、路面は一部を除きドライ。ウェットでルーズグラベルの不利が解消されることを願った先頭走者のセバスチャン・ローブ(シトロエンDS3 WRC)は、滑りやすい路面に苦戦を強いられた。
5番手という遅めの出走順を生かしSS1からSS4までベストタイムを刻み首位を快走したのはペター・ソルベルグ(シトロエンDS3 WRC)だった。
ソルベルグの後方では荒れた路面と路上に転がる石によってローブやミッコ・ヒルボネン(フォード・フィエスタRS WRC)がパンク。ローブはインジケーター類にも乱れが生じ、SS5でも再びパンクに見舞われた。
SS6では、2位を走るラトバラのマシンのフロントデフが機能せず後輪駆動状態に。これで3分以上のタイムを失い、総合8位に順位を落とした。そのラトバラに追いついてしまったソルベルグもタイムをロスしたが、2位に浮上したローブに51.6秒の大差をつけてデイ1首位を堅持した。
ローブよりも上の順位にいたヒルボネンとオジエはペースダウン。ヒルボネンは55.3秒遅れの3位、オジエは57.2秒遅れの4位でデイ1を終了。ソルベルグに追いつくことは難しいと判断しローブを抑えて2位を狙う戦略だが、デイ2の路面状況によっては優勝の可能性もゼロではない。